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まずは出発~東京からパリへ~

7月19日(金) うすぐもり ■まずは出発~東京からパリへ~■


蒸し暑いので汗まみれになりながら、京成スカイライナーでぴゅーんと成田へ。
なぜか不二家でパフェを食べて、エールフランスの飛行機に搭乗しました。
去年は年配の方が多かった印象でしたが、今回はわりと若めのお客さんだらけ(もちろん満席)でした。
カップルが多いのよね~。くそ~。 ←?

今回、飛行機では全然眠れなかったです。しょうがないので、機内誌を読んだり映画を見ていました。
機内誌はサン・テグジュペリの特集でした。いぇい。
リヨンの空港名が、「サン・テグジュペリ空港」になったそうですよん。

airport2002.jpg

そして、Kate & Leopord というタイトルの映画を観ました。
(日本版はニューヨークの恋人、というベッタベタなタイトルでした)
19世紀の貴族の男性が現代のNYにタイムスリップし、そこでメグ・ライアンと恋に落ちるお話でした。
実はわたし恋愛物の映画より、はちゃめちゃおバカ映画が好きなんです。
そんな訳もあって後半、くかーっと寝てしまいまして・・・結末がわかりませんでした。
ネットでいろいろ調べたのですが、さすがに結末は書いてないんです(涙)
ご存知の方、おられましたらこっそり教えてくださいまし・・・

飛行機も定時に無事着いて、パリのホテルへと向かいます。
同じホテルにチェックインする女性二人連れと話をしてみると、なんと10日間の長逗留(社会人にとっては)で、パリを起点にドンレミやルーアン、ランスを巡るとのこと。
もしやあなたは・・・
「はい、学校の劇でジャンヌ・ダルクをやったので、縁の地を回るんです」
わたしらとは少し時代がずれてますが、何にしても目標のある旅はよいです。フランスは初めてだそうなので頑張って欲しいッス。

そしてホテルに到着!
前回のホテルは中心部から離れていてあまり便利ではなかったので、今回はもう少し街中によりました。
サン・ラザール駅とギャルリ・ラファイエットの間という、超便利な場所です。(でも3つ星なのだー)
いわゆるヨーロピアンタイプのホテルではありませんが、帰って寝るだけなのであまりこだわらないです。

この日は疲れちゃって(年々旅がしんどくなってくるんです^^;)まず近くにあるスーパー「モノプリ」に行った所、21時で既に閉店。しょうがないので、サン・ラザール駅に夜食を買い出しに行ってきました。
イチゴのタルトがめちゃうまだったんですが、エヴィアンのペットボトルにつぶされてぺちゃんこ・・・

カフェ・プロコップで極小オフ会

7月20日(土) はれ ■ カフェ・プロコップで極小オフ会■

去年と同じく、まずはコンコルド広場からスタートです(別に意味はないです)
いまは車がびゅんびゅん走っていますが、ここれ昔国王夫妻や多くの人が死んでいったのを考えると、さすがに神妙になります。とりあえず心の中で少しだけお祈りしてみました。

コンコルド広場から、サントノレ (Saint-Honore)通りをひたすら歩いてサン・ロック教会へ。
ココは「エロイカ」第一巻で、暴動を鎮圧するためにナポレオンが大砲をぶっ放したところです。いまも壁にその跡が残るそうですが、去年に引き続き今年も発見できず・・・

更にひたすら歩いてパレ・ロワイヤルに。その庭園の中央よりには、太陽光のしかけでちいさな大砲を発射する仕掛けがあります。そこで一休み~


ついで川を渡ってロダン美術館へ。
・・・実は目当てはロダンではありません。スミマセン・・・
ココは別名ビロン館といって、マリー・アントワネットの寵臣だったビロン将軍の家だったのです。
後年は国の所有になりましたが、彫刻家のロダンがこの館を大変気に入ってアトリエにしました。
そのかわりにロダンはその作品を国に寄贈する形をとり、現在に至っています。
実はここまでの道のりで、すでに半ぐったり。
時差ぼけと予想外の暑さがツラくて。(天候に恵まれていると言えばそうなんだけど^^;)

ビロン館もジャルジェ家ちっく

そのあとはアンヴァリッドと軍事博物館へ。アンヴァリッドはともかく軍事博物館はいつも空いています。
広すぎるから合わないだけなのかもしれません。(わたしも全部は見たことないです)
またまたフランス革命コーナーに行ってオタクな話で連れとマシンガントークを繰り広げました。
さらにそのあとレジオン・ドヌール博物館(国民栄誉賞?のようなものだけど確か外国人ももらえます。ナポレオンが創設)に行こうと思ったら、修復中!
とりあえずこれで夕方近くなってしまったので、ホテルにいったん戻って休憩することにしました。

夜は、カフェ・プロコップ(カフェと言ってもお食事もできるのよん)で、たまごさまとプチプチオフ会。待ち合わせ場所は、カフェ・ダントン(オデオン駅前のダントン像に因んでいるのかな)でした。
お互いに初対面でしたので、日本人は少ないとは思いましたが目印を持参しました。
・・・ベルばらのコミックス(恥)。
しかも文庫版の4巻を持っていて、たまごさま大受けでしたー。理由は各々で考えてくらはい。
いや、だって5巻はオスカル死んじゃうし(言い訳)。

「カフェ・ダントン」で無事に合流後、プロコップの裏を軽く探索してお店に。
ろくすっぽフランス語のメニューも読めないわたしと相方は、ここぞとばかりたまご様にメニューの中身を聞きまくり(汗)。
おいしい食事を食べながら、オタクトークで盛り上がらせていただきましたわん。周りの人々が日本語がわからないのが幸いというか・・・

席は、初めての2階だったのでちょっと、いえ、かなりワクワクでした。
2階の壁は、よく見ると革命家の残した名言が刻まれていたりして、もう興奮しっぱなしです。ミラボーとかモリエールとか。ロベピーことロベスピエールの胸像なんてのもありました。
すっかり観光客モードになって、暗いお店の中で一生懸命デジカメ撮影しました。フラッシュはさすがに店内では焚けなかったの、後で見てみたらまっくら(号泣)。
レストランの中をうろうろするわけにもいかなかった(でも結構うろうろした)ので、プロコップの全貌が明らかになるのはまだ先かもしれません。
あー、開店前にでもゆっくりじっくり内部を心ゆくまで見てみたいです。

パリ・東へ西へ

7月21日(日) 晴れ ■パリ・東へ西へ■

まずは、以前もんべる掲示板で教えていただいた小公園に行ってみました。 そこにはバスティーユ要塞の一部が置かれているとのことです。
1789年以来そこに置かれているのかどうかわかりませんが、石の隙間から草が生えていたりして、時代を感じさせられました。

その公園のすぐ近くのマリー橋(ポン・マリー)を渡ると、サン・ルイ島です。 サン・ルイ島はシテ島と並んで、パリのど真ん中に位置する小島です。 シテ島と違って観光名所はありませんが、「超」高級住宅街になっております。
ロスチャイルド家(フランス語でいうとロチルド。ユダヤ系の大大大富豪一族っす)の屋敷なんかもあります。

そこから10分ばかり歩いて、バスティーユ広場に。 相変わらず広場の周りはにぎやかです。
とりあえず黙祷してからまた歩いて、ヴォージュ広場へ。
この広場に面したヴィクトル・ユゴー博物館に入りました。

ユゴーにはあまり興味がないのですが(スミマセン)、この家はロアン=ゲメネ公、ベルばらでいうと多分ド・ゲメネ公の家でした。 内部はユゴーの下書きや戯曲のポスターなどがたくさんで、内装は当時のままのような、そうでないような。 さすがに朝から歩き通しで疲れたので、ヴォージュ広場前のカフェで休憩です。

足を休めた後は、お約束のカルナヴァレ博物館を攻略します。 一つ一つ見ていたら何日かかるか分からない博物館なので、フランス革命コーナーに狙いを絞ります。 置いてあるものは変わりはしないのですが、パリに来るといつもここに来ています。 ルイ16世一家の遺髪を収めた聖遺物箱(?)や、タンプル塔の部屋の再現など・・・・ 今回は社会科見学のお子ちゃまがいなかったので、いつもよりゆっくり見られた気がします(笑)

熱中していたら2時を過ぎていた(ぷっ)ので、お昼ご飯を採ることにしました。 カルナヴァレと同じくマレ地区にある「レストラン・セヴィニエ」です。 店の名前はセヴィニエ夫人に因んでいますが、特に関係ないと思います・・・ 食事の内容もいたって普通ですが、店のおばあさんが親切だったのと食事がおいしかったのでマルです。 値段も高くないのでマレ地区にお立ちよりの際はぜひ。

そして狩猟博物館(ゲネゴー館)へ。ほぼ10年ぶり(笑)の訪問でほっとんど忘れてましたから、実に新鮮でしたー。狩猟だけあって銃の展示品が実に多いです。あとはトロフィーですね。動物の首だけの剥製ってヤツです。
部屋一面にそれが飾ってあるのは壮観です!展示している部屋自体は少ないので、あっという間に見終わってしまいましたわん。


ぼちぼち夕方に差しかかってしまったので、ベッタベタな観光でなんですが、セーヌ川の遊覧船に乗りました。
夕方といってもまだまだ日差しは強いので、景色はまだまだよく見えます。ノートル・ダム寺院やエッフェル塔もばっちりっす!

ランブイエまでの長い道程

7月22日(月) 晴れ ■ランブイエまでの長い道程■

ランブイエというと、ベルばらでういうと、オスカルの死後女性たちがベルサイユに行進して国王一家をパリに移したという「十月事件」のときに「ランブイエにおにげください」とフェルゼンが言っていたのを思い出します。

そんなわけで、ランブエに行くことにしました。

ランブイエは、パリから電車で40分くらい乗った所にあります。
街は閑静な住宅街、という感じでしーんと静まり返っています。
ガイドブックに描かれたちょっと大雑把な地図でもオッケーだろうと思ってすたすた歩いていったんですが(これが既にバカの始まり)、案の定道に迷いました。20分は歩いたでしょうか。
道には人っ子一人おらず、もうちょっと歩いた先でガソリンスタンドがあったので、そこのおじさんをつかまえてみました。
「ランブイエ城はどこですか?」
TVのフランス語会話で覚えたてのインチキフランス語でトライしてみました。
通じたようで、なにやら言っています。

・・・肝心な事を忘れてました。
おいら、聞くことはできるけど相手の言った答えがわかんねぇよ・・・

固まっているわたしを見て、「こいつ、フランス語ダメダメだな」とおじさんにバレて、しょうがないと思ったのか英語で「右、右」と言ってくれました。
素直に右に向って歩きましたがやっぱりお城は見つかりません。
とりあえず、来た道を戻ってタクシー乗り場がないか探すことにしました。
タクシー乗り場、あることにはあったんですが無人。
ああ、こりゃダメだ、帰ろうかなーと思ったその時でした・・・駅前の駐車場で休憩中と思しきタクシーの運ちゃん発見!
ここぞとばかりに近寄り、「ランブイエ城に行きたいのですが」(これも即席なんちゃってフレンチ)というようなことを伝えたら、彼は自分のケータイで仲間のタクシーを呼んでくれました。いぇい!
力いっぱいの御礼(なんだそりゃ)を行ってタクシーに乗り、ほんの5分くらいでお城につきました。
ちなみに、今まで彷徨っていたのとぜーーーんぜん違う方向でした。ふっふふふ・・・・

 

そうこうしてなんとかランブイエ城に到着。
もともとは、歴代のフランス国王の別荘として使われていました。
現在はフランス大統領の別荘として使用されており、サミット会場にもなったことがあります。
そんな事情からか、建物に入るときは金属探知機&手荷物検査のうえ、見学はガイド付のみ。
英語のツアーはないです。
どっちもよくわかんないけど英語の方がマシという程度なので、とりあえず英語のパンフをもらって、見学ツアーに 参加しました。 さて、見学ツアーですが・・・警備上の理由か?沢山ある部屋のうち、少し(10部屋はなかったと思う)しか紹介してくれないのが残念です。ナポレオンが使った浴室や、フランソワ1世がなくなった塔とかを見せてもらいました。
お客はわたしらを入れて8人。 それは別にいいんですけど、推定40代の日本人夫婦がいたんです。 ランブイエなんて、日本人にはあまりメジャーではないのでは?と思っていたのでビックリです。 なぜココに来たのかを聞きたかったのですが聞けずじまいでした(案外、向こうもそう思っていたりして)。

見学ツアーの解散後、お庭を散策しました。ガイドブックによると、庭園内に「マリー・アントワネットの酪農場(王妃の酪農場)」があるということなので、てくてくてくと庭園内をひたすら歩いたのです。が!途中で道が作で封鎖されていてあえなく断念。他のルートもあるかもしれませんが、暑さと疲労でへろへろだったので・・・
帰り道ついでにランブイエ博物館に行ったものの、ここもクローズ(号泣)。なんだかもう、ねえ。


パリに戻った後は相方と別行動をして、わたしはチュイルリー庭園にある観覧車に挑戦することにしました。 (相方は怖くて乗れないと言うので^^;)
この観覧車の怖さは、既に何度も述べているかもしれません。 ひとつは吹きっさらしなことです。
上空の方に行くとこれがゆ~らゆらと揺れるわ、結構高くまで上るわ・・・きわめつけは、係員の兄ちゃんが、 たまーにイタズラするんです。 この観覧車、何周も何周もするのですが、ゴンドラが下りてきたときに、それを兄ちゃんが思い切りぐるぐるぐ るー!って回しちゃうんです。もうそのゴンドラはスピンしまくり。ぎゅんぎゅんまわってるコーヒーカップを 想像してください。怖すぎる・・・・・・・

わたしは一人で乗ろうとしたのですが、さすがに不安定なゴンドラに一人で乗るのは危険なのか、たまたま居合 わせただけなのかわかりませんが、ポルトガル人のおじいさんと同乗することになりました。
上空で、ぷるぷる震えながらお互いに写真1とりあったりして中々スリリングでした。お互いに挨拶も教えあい ましたが、わたしゃオブリガードしか頭に残ってません。ダメダメだぁ。 下の写真は上空からの眺めです。


そうそう、隣のゴンドラに乗っていたのは偶然ですが日本人一家でした。 小学校低学年(推定)の女の子、怖いのか号泣、というか阿鼻叫喚てカンジでした。 たしかにわたしも初めて乗ったときは、日本の観覧車とのギャップに多少ビビリましたもの。 あー、あの子、トラウマにならなきゃいいけど(^^;)

その後は、待ち合わせ時間まで半端な時間が空いてしまったので、ネットカフェに行ってみました。 フランスでも日本でも初めての体験でした。 日本語環境があるところなので、日本人ばっかりの中でオタクサイトを見るのはちょっと恥ずかしかったです (^^;)

ベルサイユ詣で(街編)

7月23日(火) 晴れときどき曇 ベルサイユ詣で(街編)

きょうはベルサイユに行く日ですが、午前中はパリでまたウロウロします。というわけで、まずはアール・ゼメチエ(国立工芸院)に行きました。
古今東西の度量衡器機や計算機、時計細工などもあれば、化学実験道具も展示されています。
革命期に処刑された科学者、ラボワジェのコーナーもありますので、理科の素養がある人なら更に楽しめると思います。
そして、ここのパンフレットの表紙にもなっている有名な「マリー・アンントワネットの自動人形」も見ることができました。(これは後で単独ページを設けてご紹介しますです)

そのあとは、路地のような所を延々と歩いて、クレ通りに着きました。
国王がタンプル塔からコンコルド広場に処刑されに行く時にここを通ることを見越して、バーツ男爵というひとがルイ16世を救出しようとしました。彼が潜んでいたのがこのあたりだといわれています。
結局成功しませんでしたし、ルイは祈祷書を読んでいて気がつきませんでした。もっとも気がついても、彼は動じなかったと思いますが・・・


また、この通りの並びには、マリー・アントワネットの肖像画で有名な画家、ヴィジェ=ルブランの家がありました。1778年から1789年まで住んでいました。プレートが残るだけで、今は普通のアパルトマンだと思います。



午後は2泊3日分の荷物を持って、ベルサイユに移動です。
お気に入りのホテル(といっても一度利用しただけ・・・)にコンタクトが取れずじまいであえなくリタイア。FAXもメールも送ってもなしのつぶて(T_T) というわけで、国鉄駅前のIBISに宿泊しました。
二つ星で値段も安いし、駅にもお城にも近い!のですが、一つ肝心な事を忘れていました。
・・・冷房がない。
以前ここに泊まった時は冬でしたが、それでも寒く感じないのでてっっっきり、夏も涼しいものだと思っておりました(号泣)。

とりあえず荷物を部屋に置いて一休みするともう15時すぎでしたので、この日はベルサイユの街中を散策しました。近衛隊の建物とか、ランビネ美術館とか。
特に後者は、初めてじっくりゆっくり観れたので感激です。なんたって客がわたしらともう二人くらいしかいないんだから(笑)
ただ、空き過ぎると難点もあるものです。
係員はヒマなのか、私らが展示品を一つずつなめるように見てオタク話をしまくるのが怪しかったのか・・・後をつけるというか、監視しまくり。
じっくり見られましたが、なんだか落ち着かなかったですねえ。
この美術館はベルサイユの歴史について扱ってまして、見ごたえ充分です。なぜかシャルロット・コルデーものも沢山ありましたが・・・ 

 
サン・ルイ教会


ノートルダム教会。


1789年の三部会は、この二つの教会間を行進しました。
オスカルが警備していたのはどの辺かしらん。

ベルサイユ詣で(宮殿編)

7月24日(水) 晴れ ■ベルサイユ詣で(宮殿編)■

いよいよベルサイユ宮殿観光です。
朝一番から、一般見学に参加するために9時より早くに行ったのです。が!既に列ができていたりするんですねー。ま、負けた!マニアとしてはまだまだね、わたし。

一般見学後は、ガイドつきツアーに申し込みました。
「王太子妃の居室コース」と、「ポンパドゥール夫人の居室コース」です。

英語ツアーは10数名とかなり大め(20人くらいが上限ではないでしょうか)で、小さい部屋になるとちと息苦しい感じです。

王妃の寝室や鏡の回廊などいわば「表部分」は広くて装飾もごてごてですが、「裏」つまり内側は非常に狭く部屋も入り組んでいます。実際の宮廷人の生活はこのようなところで営まれていました。まるで屋根裏部屋のようなところもあるんですが、こんな所まで来ないとプライバシーを保てないのかと思うとフクザツです。
(右は「王太子妃の居室」に行くための回廊)

 

たとえば、下の写真のような小さな中庭でも、これを見ることができるのが特権となっていたり、屋根裏のような部屋でも確保できればなおよし・・・というように、豪奢な生活とはかけ離れた宮廷生活を垣間見ることができます。それが逆に楽しくなってくるから不思議なもんです。

 

「ポンパドゥール夫人の居室」コースでは、ベルばらの3婆(!)ことルイ15世の王女たちの部屋なども少し見られました。実にルイ15世にそっくりな娘さんたちです。
昼食をはさんで、おなじみ「マリー・アントワネットの居室コース」に参加しました。
午前のツアーで一緒だった人が結構参加していましたよ。なーんだ、みんな結構オタクじゃん(笑)
コース中盤では「アントワネットのお風呂跡」や「お手洗い」なんかもあって、けっこう生活観がにじみ出てきます。

 

右手アントワネット、そのすぐ左手はポリニャック夫人の肖像画です。

お風呂跡。

アントワネットの図書室。でもろくに本読んでないんだよね?

 

夕方近くになってお城を出まして、以前深キョンの・・・な番組で紹介されていた、ベルサイユグッズのお店に入って、あれこれ商品を物色しました。

結局貧乏(性)なので買いまくれるわけでもなく、友だちへのお土産や、自分用のお皿なんかを買ったりしましたよん。相方は百合の紋章のクッションカバーを買いまくっておりました。
100ユーロを超えてしまったのでカードで払おうとしたら機械が故障中!とかで、慌てて懐の奥深くから100ユーロ札を出して事なきを得ましたが、コレがなかったら買える物も限られていたかと思うと、あらためてマイ・ヘソクリに感謝しました。

 


外観
店の内部はこんな感じ~

夕食はどーーしても中華料理が食べたかったのですが、ホテルのすぐ近くにある中華料理店が閉店しっぱなし(バカンスか?)なので、歩き回ってやっと見つけた中華料理屋さんに入りました。でも、まさかベルサイユで杏仁豆腐と月饅を食べるとは想像できなかったなぁ。


追記



前回の旅行記に一つ補足します。昨日はここに行ったのを忘れてました・・

新しく出来た?のか、存在を知られないほどマイナーなのか不明ですが、宮殿敷地内にある「国民議会博物館」に行ってきました。
1789年から現在にまで至る「国民議会」の歴史を紹介しています。

オタク的見所は、やはり国民議会の創設~ナポレオン時代までの前半部です。
三部会に出席した議員の名簿(たぶんこれはレア物)までありました。場内は薄暗いので細かい人名までは見えませんでしたが、ロベピーやミラボー、ロアン大司教も名を連ねていることでしょう。
バイイの蝋人形なんかもありました。

ベルサイユ詣で(宮殿編)2

7月25日(木) 晴れ ■ベルサイユ詣で(宮殿編)2■

きょうもベルサイユにいます。
朝から早速、2つの見学コースに参加しました。
コースの開始時間が決まってしまっていたので、プチ・トリアノンに出る時間的余裕もなく、かといってぼーっとするには半端な時間が出来てしまいました。

そう、今回のベルサイユ滞在では街歩きなどに時間をかけたので庭園を見る時間がなくなっていたのでした(無念)。

せめてお庭を、見るだけは見たい!と思っていたので、庭園内を巡回するミニ電車(petit train)に乗って庭園を一周してきました。



朝のガラ空きな庭園。

 

ルイ15世、16世の居室コース
こちらは、朝イチで予約した英語ツアーです。
王と重臣らの閣議に使われた閣議の間、天文時計などの機能もついた立派な時計が目印の時計の間、ルイ15世の執務室、ルイ16世の図書室などを見学します。そのあとは宮殿に隣接する「王室オペラ劇場」に入ります。
オペラ座は相変わらず真っ暗けで、ここの椅子に座ってガイドさんの横文字を聞いていると・・・思わず、夢の世界に誘われますわん。ただでさえ英語を聞いていると眠くなるのに(おいおい)。


王の寝室の隣にある閣議の間。

ルイ14世の寝室と王太子・王太子妃の居室コース
貸与されるテープ(もち日本語アリ。ほっ)を聞きながら各自で周るツアーです。
王妃の階段から控えの間、王の寝室、牛眼の間を通って小さな螺旋階段を下り、王太子夫妻の居室を見学します。ベルばらでもおなじみのルイ15世の娘たちから、ルイ16世の青年時代・およびルイ16世の両親の肖像画など、ちょっぴりレアめの絵が拝めます。



食堂として使われていたお部屋。


鏡の間



帰り際に宮殿内の売店で「Versailles2」というPCゲームを購入してみました。
日本語版がないので英語版です。 思えばこれが(単品で)一番高い買い物だったような気がします。日本に帰国後、うきうきしながらインストールしたんですが・・・う、動かない!んです。
ひょっとして英語のOSでないとダメなのかしらん。

結局パリに戻ってきたのは夕方です。買い込んだ本やらお土産をホテルに持ち帰ると、さすがに疲れが。

というわけで夕飯をホテルの近場の 「Louis 16」 でとろうと思って行ってみたら、またまたクローズ! バカンスで休みだったらいいんだけど、つぶれてたらヤダなぁ。

しょーがないので夕食は、メトロに乗ってサン・ミッシェルへ。どこかのガイドブックでは「御茶ノ水」のような所だと書かれていましたが、まぁ大体合っていると思います。(でも地方の人には判らないような記述かもしれないのにいいのかな^;)

とくにベルばらそのものに関するスポットではありませんが、このあたりは同じようなレストランが軒を連ねているせいか価格競争が激しく(笑)、値段もリーズナブルな上に、中華、インド、ギリシャ、アフリカなどなど国際色豊な食事が出来るのでおすすめで、だいたい10ユーロで前菜、メイン、デザート1品ずつのコースが食べられます。

この界隈にロラン夫人の家があった場所がありまして、現在レストランになっているというのでそこでお食事しました。 (左から2件めの、緑っぽい屋根のところがそれです)

rolan.jpg

・・・でも、ここで食事をしているときに二日連続で危ない人がフラフラしてたんです(汗)。あれは偶然、なんでしょうか?さいわい危険な目には遭いませんでしたが・・・

最終日も(わりと)みっちり

7月26日(金) 曇ときどき晴れ ■最終日も(わりと)みっちり■

いよいよ最終日。 帰りの便は23:30発なので、この日もほぼ一日使えます。いぇい。
これが午前便だと(殆どのツアーはそうかもしれません)、帰国日は遊びに行く時間もちょっとしかないので、もし便の融通が効くようなら、断然夜便をオススメします。ただ成田着が18時30分なことがネックなひともいるかもしれないです。

朝イチで、ありがちですがノートルダム寺院に行ってみました。朝早かったせいか、物売りの人たちはあまり見かけませんでした。

ここは入場料はありませんが、宝物館だけは有料です。シャルル10世が戴冠式のとき?に使った道具なんてものがありましたが、ナポレオンはココで戴冠式やった割に、展示は殆どありませんでした。ぐすん。

一通り教会内を見学したあと、近場のコンシェルジュリ&サント・シャペルに移動しました。コンシェルジュリは入り口の場所が変わってしまっていて、新入り口を通り過ぎて旧入り口までいったら警備のお兄さんに注意されました。
しょーがないから引き返すと、あとからあとから旧入り口に向う観光客にすれ違うんです。英語かフランス語で「入り口はこっちじゃないってよー」と伝えられればよかったんですが。



コンシェルジュリ。道路にはクルマがぎっちり・・・


カー・ルージュに乗り込みます。真っ赤っ赤な2階建てバスで、オペラ座とかアンヴァリッドとかエッフェル塔とかパリ中心部の有名どころをぐるぐる回っているバスで、各停留所で乗り降りが自由です。このバスのフリーパスがJTBツアー特典?のひとつだったりするのです。
頑張って2階に席を確保し、屋根なしなこともあって非常に爽快です。パリにはこの手の2階建て観光バスが結構走っていますが、いろんな色がありますねえ。


バスの2階から見たパリ最古の橋ポン・ヌフ。


バスをテキトーなところで降りて、昼ご飯。サントノレ通りを歩いていましたら、オランプ・ド・グージュの家を発見しました。彼女は人権宣言に対して「女性および女性市民の権利の宣言」というものを起草し、「人権」に含まれなかった女性の権利を訴えました。
わたしらはまず建物前の史跡をあらわす看板に目を通して(読めないから人名とか地名とか年号とか)、写真撮影の為に道路の反対側に行くと・・・直後に若い3人組の女の子たちが看板を読み始めました。

・・・仲間?

いえいえ、単にアヤシイ東洋人が熱心に読む看板とは何ぞや、というノリで看板を読んだに過ぎないでしょう、たぶん。
実は、往々にしてこういうことがありました。わたしらが建物についているプレートを看板を凝視、しかも写真まで撮りだすのを見て(観光地でないようなフツーのところだからか?)地元の人が「お、こりゃなんだ」とちらっとプレートを読んでいくという・・・
やっぱり地元だと関心ないのかなー。



オランプ・ド・グージュの家と娘たち


そして旅の締めくくりにグレヴァン蝋人形館へ。
改装をしたのか、めちゃくちゃ様変わりしておりました。 ダルタニャンの蝋人形もありました(三銃士もかなり好き^^)
あとはタンプル塔から外を見るルイ16世とかも新しく出来てました。 ただ、「フランス革命コーナー」というものが無くなってしまっており、かなりショック・・・。
フランス革命コーナー再築希望っ!

ダルタニャン~(^^/)
 
 
気絶するアントワネットを支える
エリザベート内親王とルイ・シャルル
 
ナポレオンの死
 
 
タンプル塔から外を見るルイ16世


ホテル近くのレストランで最後の晩餐(笑)をとり、ホテルに戻って車の出迎えを待って無事合流。
お客はわたしらだけでしたので、パリ中をピックアップするドライブはナシでした。
帰りの空港まで送ってくれるガイドさんと話をしていたのですが、彼女(わたしよりずっと若い--;)から驚くべき話を聞きました。

彼女は現在パリでも治安のあまりよろしくない場所に住んでいるそうなのですが、ある日メトロでスリに遭遇。
鞄の中には折悪しくもパスポートが入っていたので反射的に鞄を取られまいと抵抗したら、なんと頭を強打されて気絶!
こうなると、もはやスリなんていう生易しいものじゃありません。強盗です。
そして、彼女が気づいた時は病院のベッドの上だったそうです。

「財布とパスポートはやっぱり取られちゃってました。いやーびっくりしました~

「びっくり」って・・・気絶させられて気がついたら病院、という事態っしょ!
びっくりですませていいんか、おいおいおいっ?
ああ、パリで暮らしていくのって大変なのね~(泣)
さすがに懲りて、いま彼女はさすがに新しい住まいを探しているそうな。

この話を聞いたのが行きじゃなくてよかったぁー。
と思うのと同時に、あらためて旅の無事を喜んだえりりんでした。


反省と今後の課題(笑)


今回も幸いなことに、スリや泥棒には遭いませんでした。ほっ。
前回の反省点のひとつであった「ちょっとはだらだらする」(前回はカフェにも入らずひたすら観光していたので・・・)はまぁ、わりと実現できたのではないかと思います。カフェにもよく入りました。日本のそれとは違って割高ですが、休憩もできるし作戦を立てることもできるし、のんびり街並みを眺めることもできるし。

同じく前回の課題だった「モバイル」は、今回自分でモバイルギアを持っていきませんでした。
一回だけネットカフェに入りましたが、日本語機能もついていて問題ありませんでした。

今後の課題は、前々からの懸案になっていますがやっぱり「体力」!
今回も事前に足腰を鍛えておいたつもりでしたが、結局サロンパスと休足時間は手放せませんでした(汗)
今度はいっそのことジョギングでもしておこうかなぁ・・・

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