> カテゴリー「ver.1999」の検索結果

エントリー

その1

8月14日(土)どしゃぶり

■出発当日、関東地方には大雨洪水警報が出ていました。
「おいおい飛行機飛ぶのかいな」と心配しながらなんとか成田空港にたどり着いたのは出発三時半前。早すぎ。
飛行機は一時間遅れでなんとか出発するとのこと。ジャンボはそう簡単に欠航にはならないみたいでほっ。
ただし揺れるのなんのって。飛行機はロシア上空でも揺れていましたが、却って気持ちがいい揺れだったのでぐーぐー眠り呆けてしまいました。気づいたらオランダ上空。いぇい。
うーん、旅行前日には寝ない方がいいのかなぁ?

飛行機は12:30出発、17:30に空港に到着しました。パリ市内に出ようとしたら・・・どうもRER駅行きのシャトルバスが見つからない。それらしき地点には人っ子1人以内いやしない。
空港の人に聞いてみると、聞く人毎に場所が違う(おいおい)。前に来た時はすんなりシャトルに乗れたのですが、偶然だったのかな。
いいかげん面倒になったので、凱旋門行のバスに乗ってしまいました。

ホテルはパリの中心部、市庁舎の近くで、ついつい通り過ぎてしまった位こじんまりとしていました。一応3つ☆。入り口、ドアの幅しかないですが(^_^;)、奥行きはむちゃくちゃありました。
部屋は小さいけどキレイ。古ぼけた木のたんす、机&いすなどはちょっとアンドレの部屋(in妄想)してるような・・・ああ、おめでたいヤツだ、私って。

実は、シングルの部屋が無いので、ダブルの部屋を一人で占領しちゃいました。私の泊まった所が偶然そうだったのかもしれませんが、シングルの部屋ってあっても少ないみたいです。なので、一人旅だとお部屋が広々使えます。(無理してる?)

しずかちゃんでもあるまいに、とりあえずおフロにはいってさっぱりしてから夕飯の買い出しに外出。8時過ぎなのにまだ明るいのはありがてぇことです。
しかし明るいとはいえ、さすがに時間的には遅いので、主立った店はみんなクローズ!QUICKというファストフード以外に選択の余地はありませんでした。好きだからいいんだけど。店内では店員がフライドポテトを投げて遊んでました。おいおいおい。どうやら冷めちゃったんだか時間が経っちゃっただかで作り直している様子。私も5分待ちました。そーしたらお詫び?にマフィンをくれました。うーん、いい店だ。(食い物にごまかされる私)
その帰り道・・・といっても100m位の距離・・・、いきなりざーっとが降り出した。ゆ、夕立?あっという間にびしょぬれ。

日本もフランスも、どしゃぶりな一日でした。・・・私、雨女じゃないんだけど。

8月15日(日)くもり

■キイワードはからまわりです。

6時起床。時差のせいで早起きなのかな?と思ったらこの旅行期間中、ずっと6時台に目が覚めていました。これじゃあ普段の起床時間とまるで一緒。恐るべき、体内時計・・・。
そんなわけで、散歩がてら早々に出発。市庁舎からスタートしてシテ島、ノートルダム寺院へ。横目で行列を眺めつつ左岸へ渡る。川沿いをひたすら歩いてサンミッシェルから地下鉄でアンヴァリッドへ向かいました。
(実はこの辺で既に疲れていた私・・・。中心地なのをいいことに歩き回ってしまったツケですね)

からまわりその1:ルーブル美術館:工芸部門/ギャルリー・アポロン(宝石関連の展示)

louvre_apolon.jpg

以前TMさまが教えて下さったポイントで、私はすっかり見落としていたので「ぜひ行かねば!」と張り切って行ったら、閉まってました、両方(T_T)
しょーがないので翌日再チャレンジ致しました。こんどは入場前に、一応入り口前のインフォメーションで確認しました。入り口から結構距離もあるし道順もフクザツなので、一回入ってからだとえらい手間暇がかかってしまうのです。
「こことここ、今日開いてますか?」と聞いたら、
「I guess.」おーいちゃんと教えてくれ(怒)
行ったら開いてたのでよかった、ホント。(最初からそーすればよかったよ)
工芸部門はTMさまが教えてくださった通り、アントワネットが使用していた旅行かばん、胸像などがちんまりと置かれておりました。あとはルイ16世様式の家具や絵画が小部屋っぽく区切られて展示されていました。陶器、銀食器なんかもありました。妙に豊富だったので「これってルイ・ジョゼフの葬式のときに売り出されたのかしら・・・」などとアホなことを考えてしまいました。

からまわりその2:CADOR(サロン・ド・テ)

cador.jpg

これもルーブルの近く、TMさまはじめ掲示板で教えて頂いたので挑戦しよーと思いましたがお休み。2日連続で行ってみましたがお休み。バカンスかな。
悔しかったのでとりあえず写真を撮っておきました(爆)。その後隣のフツーのカフェで休憩。

からまわりその3:貨幣博物館

どんなものがあるか判らないけど、ルーブル&CADORの近くだったんでトライ。閉まってた。
1回目に行った時は月曜日はオープンしているとのことだったので、月曜日に再トライ。
入ってみたら、そこはミュージアムショップでございました・・・。気づけよ、わし。ミュージアムは月曜日が休みなんだと。ふい~。入り口が違うんで間違えちゃったい。(言い訳)

からまわりその4:装飾芸術博物館

特別展の「結婚衣装展」が見たかったので、行ってみた。休みだといわれた。特別展の方は?と聞いたら休み!と即答された。ホントかよ。

からまわりその5:サン・マルグリット教会

ルイ・シャルルのお墓参りをしよーと向かったサント・マルグリート教会は、十二~十六時がお休みという信じられない営業?時間。着いたのは2時過ぎ。おいおい。



小さいことを挙げればキリがないくらいからまわりしまくりでした。時間のムダともいうんだな。(T_T)
でも、それを埋め合わせんばかりの幸運?に出会えたですよ。

■サン・マルグリート教会への道中、偶然発見したオタクショップ「ATOMIC CLUB」
店内はフレンチオタクで案外混み合っていました。まやこさまがトンカムで思われたのと同様、国が違えどオタクの雰囲気って似てるなぁ。別に容姿がどうこうじゃなくて、オーラみたいなやつが。

そこはよーするに日本のアニメやらマンガを取り扱っているお店ですが、ばっちり「ベルばら」も取り扱ってくれていました。持ってはいるけど置いてあるとウレシイオタク心…(バカ)。 マーガレットコミックスは一冊約千百円、中央公論社発行の愛蔵版は一冊約三千円、サウンドトラックCDは四千円ちょいでした。フランスにしてみりゃインポート物だけあって高いですが、日本より品揃えが良いんでない?と思いました。
これらはもちろん日本語。みんな、コレ読んで判るのか??と思ったんですがそれを聞く余裕などありませんでした。理由はこの後起こった出来事のせいです。

本場のオタク(笑)としては、仏語版のコミックスなんぞないものかと思いましたが、ここにはありませんでした。というわけで一応フランスのオタク事情も知っておかねばと思い、当地のジャパニメーション専門雑誌をぱらぱらめくってみると…
その雑誌のバックナンバー販売コーナーに「オスカルさま」の表紙が!

表紙っつーことはなにか特集があるに違いない、いやいやほんのちょっとでも記事があれば御の字だわ、なんなら表紙だけでもいいわ、なんて思いつつおそるおそる店員さんに聞いてみました。

わし「あのう、コレ、ないですかねぇ?」
店員さん「うーん・・・今探すから待っててね」

ごそごそごそ、と取り出してくれたのは、表紙が紛れもないオスカルさま!
(アニ○ージュの全プレポスターの絵柄/仁王立ちでした)
この雑誌、通常は30Fなのですがバックナンバーなので35Fとのこと。鼻息を荒くしながら(笑)会計を済ませ、お店を出てから内容をこっそりチェック(^_^;;)すると、10ページにも及ぶベルばら特集が!しかもフルカラー☆

 ああ、コレでいつ日本に帰ってもいいわ!・・・とまではさすがに思いませんでしたが、メトロ内で同雑誌を読みふける私はかなりアブない奴だと思われたことでしょう(恥)。

 ただし、読みふけると言っても仏語。細かいところは全然わかりません。アニメと原作、映画の紹介記事もありました。この号は98年5月発行で、この頃までアニメ「ベルばら」が放映されていたようです。こんな特集を組むということは、結構人気があるのかも? 気になる内容については、いつか・・・発表できるのかな。

ちなみに「おにいさまへ・・・」のビデオもリリースされていたようで、☆マークでランクがつけられていました。星多いじゃん・・・と思って「ジャンル」の項目をよーく見たら「サイコホラー」でした。なんでやねん!
ちなみに仏語題は「Trés cher frére」、(たぶんDearest Brotherみたいなカンジなので、原題とはそんなにかけ離れていないと思います・・・)「ソロリティ」はCercle de la Rose・・・ばらくらぶ?

その2

8月16日(月)くもり

■例によって6時起床。やることがないので(だって観光スポットは早くても9時だし)TVをぼーっと見る。
前日(8/15)はフランスでは宗教的な祝日だったので、この日の朝も地方で行われた行事の紹介をしていました。ちなみにコレとは対称的なのがお隣の国、イギリスです。かの地では8/15はVJ-DAYと言います。VICTORY TO JAPAN、つまり戦勝記念日みたいなものでしょうか。 日本とは大違いですね。

話がそれましたが、この日は前の日に行って閉まっていた、ルーブルから攻略。朝9:00の開館時間10分前から(早起きだから)入り口で待ってしまう気合の入れよう。おかげで混み合う前に見学を無事終了できました。
工芸品部門は、家具、陶器、銀食器が主な展示品でした。なぜかこのコーナー、私が行った時は会う人会う人皆日本人(笑)この旅行でこんなに日本人を見たのは初めてでした。

keisatu-mae.jpg

そのあとはこれも紹介してもらったところですが、「警察博物館」へ行ってまいりました。名前の通り、警察の歴史というのを紹介している博物館で、なんと警察署の中にあります。看板は出ているものの、かなり躊躇します。
主なオタッキー的見所は、「首飾り事件」関係の資料(ジャンヌやニコル・ド・オリバの版画等)や、革命時代の逮捕状等々。
客はやっぱりというか、私1人。これで思う存分おたっきーに見られるわ☆と思いきや、所々に配置された時代ごとの警察官を模した蝋人形の視線が刺さる。人間のほうがマシ(苦笑)。

そしてお約束のバスティーユ参り(ぷっ)をしたり、うろうろしているうちに、チュイルリー公園内に設けられた移動遊園地に到着。
今回の旅の目的の一割くらいを占めていた、「観覧車」に乗る為です。 実は、この観覧車、初めてではありません。2度ばかり乗った事があるのですが、その時は怖くて怖くて楽しむどころじゃなかったのです。(あ、私、高所恐怖症じゃありません。)
日本の観覧車はゆーっくり一周しますが、この観覧車はぎゅいーん、ぎゅいーんと結構なスピードで何周もします。移動遊園地の観覧車といえど、めちゃめちゃ高くまで昇る上に、窓などはありません。吹きっさらしで、ゆらゆら揺れるのです。これがスピードを出して周るのもコワイですが、上空で一回必ず止まるのじゃ!!この時下のお客が降りて、次のお客を乗っけるのです。だから観覧車は満員ではなく、上の部分と下の部分、ちょっとずつしか乗りません。

kanran.jpg
ぷるぷる震えていたのでブレぎみ。
右側の塔がエッフェル塔、真ん中辺の金色の屋根がアンヴァリッド。


ただ、遮るものがないだけに景色は最高です。カメラを持つ手がちょっと震えてますが、上空からの写真撮影をしてみました。安定の悪いゴンドラから乗り出して写真撮影をする勇気はございませんでした・・・
移動遊園地は、夏を中心に開催されているようです。(少なくとも2月にはなかった^_^;)
一回20F(400円くらい)ですが、エッフェル塔とか凱旋門に登るよりは空いていますしリーズナブルでスリル満点(苦笑)です。ぜひ一度、お試しあれ。

8月17日(火)くもり

ベルサイユへ!

■パリの中心部からベルサイユまでは通常、高速地下鉄(通称RER:郊外に出ると地上を走るあたり、地下鉄東西線っぽい←地元ネタ)で20分くらい。
ベルサイユには駅が3つあります。 以下に示しましたが、1番が判り易くかつ近いので、ほとんどの人が利用しているハズです。私も勿論そのひとりでした。

1.Versailles Rive Gauche:駅から10分くらい。一番メジャーな駅。
2.Versailles Chantier:駅から15分くらい。
3.Versailles Rive Droite:この中では唯一、国鉄の駅。駅から15分くらい。

・・・しかし!1番、「工事中」とかで私の滞在中、ストップしていたのです。慌てて他の行き方をガイドブックでチェックし直し、2番で行ってみる事にしました。
電車の行き先表示で「Versailles」を確認し、乗り込んで荷物を降ろしてすっかり落ち着く私。
とはいえ、なんか人が少ない。・・・なんか、ヘンだ。

やっぱり電車がストップしてると皆諦めるのかなぁ~、この分なら宮殿は空いてるわね、ふふふ(^^)

などと最初はムシの良い事を考えていたのですが・・・
予定の20分をすぎても、30分を過ぎても全然着く気配が無い。
確かに行き先はベルサイユのはずなのに?

しまいにゃ、低空飛行をする旅客機が頭上に見え始め・・・。げ!これ、オルリー空港かい?
ベルサイユとは、ちょーっと方向が同じよーなちがうよーな(汗)。
ここでフツーなら引き返すところ、わたしは
「まぁ、終点は間違いなくベルサイユって書いてあったし、フランスにベルサイユと付く所なんざそうあるめぇ。行ってみっか!」
と、妙に開き直ってしまいました。なんかやけっぱち(爆)?

田園風景をイヤという程堪能した後(^_^;)、「ベルサイユ」につきました。どこのベルサイユなんだろう・・・と思ったら、おそらく正規の「20分」で到着していた人たちがホームに溢れかえっておりました。
ハッキリ言ってめちゃめちゃホッとしました。ふいー。

恥かきマップ

後になって判ったことですが、私はやっぱり間違えていました。
乗り場自体は間違っていなかったのですが(言い訳)、わざわざ遠回りな方の路線を選んでいたのです。ぐるーっと郊外をめぐって最終的には同じ場所に着くという摩訶不思議な路線を。
詳しくはこの図をご覧頂きます様・・・(自分の恥を図にするのって恥ずかしいなぁ)

黄色:正規のルート
茶色:上倉の遠い道のり
黄緑:国鉄
水色:セーヌ川

とゆーわけで何とか宮殿に辿り着いたものの・・・何じゃこの人だかりは。誰も諦めてないやんけ!・・・そうです。バスで来るツアー客はモチロンの事、個人旅行の観光客だって諦めてはいませんでした。冬では考えられない混み具合。 一般見学に参加する行列は蛇のよーにうねうねうね。コミケの一般参加に慣れた私でもイヤになりました。

しょーがないのでガイド付き見学コースというのに参加する事に。こちらは行列はあるものの、何とか滑り込む事が出来ました。「アントワネットの居室コース」。これだって冬はメンバーが3人くらいだったのに今回は20人は超えています。
いくつかの専門的なコースがあり、英語か仏語を選択して、小人数(20名前後)で巡るコースのひとつです。実は以前参加した事があるのですが、見学できる部屋が増えていたりするかなぁと思ってまた参加してみました。仏語より英語の方がマシ、といっても判らない事にかけては五十歩百歩ですから(恥)。

ガイドさんの話は勿論アントワネット関連。ベルばらと、うーん、ツヴァイクの「マリー・アントワネット(上)」を読んで、人名が聞き取れれば50%は理解可能です。あとはフィーリング、フィーリング(汗)。オタッキー解説は、ちょっとだけ昔にアップしたものがありますが、また更に詳しく書けると・・・いいですねぇ。

ガイドツアーが終わったものの、まだ一般見学コースの列はうねうね続いていたので、離宮のプチ・トリアノンに行くことに決定。 混雑と思わぬ長旅(自業自得)に体力を消耗していた私には、当初の野望「庭園内サイクリング」など思いもよりませんでした。歩くなんてもっての外(^_^;)
庭園くらい歩けよ、と思われるかもしれませんが、ベルサイユの庭園の広さは並じゃないです。昔は歩いたりもしましたが、遠近法のような風景の中を延々と歩くのは心身共に疲れるもんです。
結局、庭園内を走るミニ電車を利用する事にしました。根性無し。

この時既に5時を回っていましたが、天気が悪いので既に薄暗く、ちょっとブキミな庭園巡りになってしまいました。これなら幽霊出てもおかしくないなぁ~と思うくらい、怖かったです。なので余計な横道にはそれず(笑)地道に散策することにしました。

この日はさすがにへとへとになり、値段の割に広々とした部屋を堪能する間もなく、とっとと寝てしまいました。勿体無い・・・(貧乏性)

思いがけずだらだら書いてしまいました(反省)。あとは、ベルサイユにもう一日、ロンドンに移動して帰国しますので次には何とか終わるかと・・・

その3

8月18日(水) 天気変わり過ぎやねん(怒)

前日の宮殿の混雑を目の当たりにしたため、宮殿の開館時間には入り口前に行っておくことにしました。 早速ガイドツアーを申し込み、ツアーの出発時間まで自由見学。王の寝室、王太子と王太子妃の居室をテープガイドを聞きながら周るコースです。これはうちの旅行ページでも既にご紹介ずみですね。
でもってその後に参加したのは「王の居殿とオペラ座コース」。やっぱり盛況でして、部屋べやにガイドツアーがいる状態でした。
さすがに混雑疲れしてしまったので、庭の散策に出ました。いくら混んでいても、ベルサイユの庭園は広い!全然混雑を感じません。どんよりした雲も急に晴れてきて、まさに散策日和。青空と緑の深さに妙にうきうきしてしまい、意味のない写真を撮りまくってしまいました。一昔前の日本人旅行者のようだわ。

■馬車体験。

午後はウワサの?馬車に挑戦!しました。冬にはないものですから、つい珍しくって・・・
馬車は2タイプありました。4人くらいの貸切型(幌付き)が全員で300F、乗合型がひとり60F。私は勿論後者でございます。
前者は、中国人一家に誘われたのですが、金が無いので断ってしまいました。

basya1.jpg
これが私が諦めた方の馬車です(T_T)


運良く、馬車の席は一番前をゲット出来たのでちょっと御者気分(笑)ただ、ちょうど席に着いたあたりから、冷た~い風と雨がざあざあ降り出して悲しかったです(T_T)
コースはミニ電車と一緒。雨の中進む馬車を、屋根付きのミニ電車が追い越して行く様はかなり悲しかったです。馬車はミニ電車と違って、庭園のガイドなどは一切ありません。雨と寒さのせいか、客も無言で、馬の蹄の音だけがぱかぱかと響き、ちょっとドナドナ気分でした。
馬車がプチ・トリアノンに到着しようとする頃にはまた雲が晴れ、太陽が出てきました。ほっ。
私はそのまま馬車に乗って庭園を一周して帰ってきました。
馬車は、牛車程ではありませんが(乗ったことないって)結構のんびりした乗り物でした。乗馬の方が性に合うなぁ。やったことないけど。

basya3.jpg



■ロンドンへ

馬車を堪能したあとはそのまま宮殿を出、ホテルに荷物を取りに行き、駅へと向かいました。パリ北駅からユーロスターに乗って、夜にはロンドンに行く予定だったので。 駅に向かう途中、オテル・デ・ムニュ跡?のような石版を見つけたので写真を撮っておきました。急いでるのに・・・
駅に到着した後は、入念なチェックの末、今度は間違いなく(爆)20分でパリに着く電車に乗りました。
パリに出た後はユーロスターの発着駅である北駅へ。なんとか電車にも間に合いました。ほっ。 今回のパリ-ロンドン間はユーロスターを使用しました。郊外にある空港に行くより、中心部に着くユーロスターの方が早い気がしたからと、あとは、ユース料金で乗れる最後の歳だったから(爆)この料金は大人と子供の中間くらいの値段で、10,000円くらいでした。
ロンドンに着いたのは19時過ぎ。さすがに暗くなりかけていました。その日はホテルに荷物を置いた後チャイナタウンで炒飯を食べましたです。アジア系のCDやビデオが売っている店に入ってついチェックしてしまう私でした。ロンドンまで来て何やってるんだ、私は。

8月19日(木) くもり

またまた早起きな私は、英国の朝のアニメ情勢をチェックしようと(笑)TVを付けてみました。放映されていたのはポケモン。アメリカでちょっと前に流行っていたと聞きましたがイギリスではリアルタイムなのか。実は初めてポケモンをちゃんと見たのですが、モンスター名は日本語でしたね。ガイジンぽく?、「ピーカチュゥ」とか言ってましたから。主人公の名前はアメリカ同様アッシュでした。(知らない割に詳しい)

■マダム・タッソー蝋人形館

フランス革命期、イギリスに亡命してきたマリー・グロシュルツ(のちタッソー夫人)が得意としていたのは「蝋人形作り」。どこでそんな特技が身につくんだ、とツッコミいれたくなりますが、とりあえず彼女の作品の数々が、この蝋人形館のルーツになっています。
ここは世界の有名人たちがずらりと並んでいまして、写真を自由に撮ることが出来ます。
歴史上の有名人は、イギリス王家を始めフランスのルイ16世一家が展示されています。芸能人、スポーツ選手も揃っています。ただ、クリケットの選手は日本人(英連邦以外というべきか)には全く理解不能・・・。日本からは吉田茂と千代の富士がエントリー。そんなもん?

 

■ヴィクトリア&アルバート美術館

すっかり長居して、出てきたらもうお昼。インド料理屋でカレーを食べた後、ヴィクトリア&アルバート美術館に向かいました。
結構見所が多いです。ただ、観たかった18世紀のコーナーは修復中!えりりん、ここでも空回りか!?
けれども、服飾コーナーはもちろん、楽器コーナー、宝石コーナー等々、展示も分かりやすかったのでじっくりゆっくり周ってしまい、またまた長居(爆)

v-a_enter.jpg


8月20日(金) くもり

いよいよ帰国日。といってもフライトは夕方なので、お昼過ぎまで遊びまわることにしました。
今日の朝イチは大英博物館。ただしここもミレニアム仕様への改装中?のため、大幅に展示は縮小。(帰国したら東京で大英博物館展がやっていましたT_T)道理で空いてると思った!

■シャーロック・ホームズ博物館

長居しようにも(私のお目当ての)展示品自体が多くなかったので、ざっと見てからベイカー街の「シャーロック・ホームズ博物館」へと向かいました。実はホームズの本は一冊しか読んでいない似非シャーロキアンなのですが、ここは「博物館」のこだわりが凄いので、ジャンルは違えど(笑)大いに共感でき、楽しめる博物館なのです。
なんたって「シャーロック・ホームズ博物館」は、本当にベーカー街221b番地に建っている!しかも所有は「国際シャーロック・ホームズ協会」!すげえッス!(おおう、ついお下品に)
その上、館内はワトソン博士やホームズが住んでいた部屋をオタッキーなまでに再現しています。
博物館のリーフレットを一部抜粋しました。ベルばらに置き換えてみると笑えます。ちなみに私はB以上C未満というところでしょうかねー。

家に踏み込む前に、皆さんがどのカテゴリに入るかちょっと自問してください。

a)シャーロック・ホームズのことは聞いたことがあるし、「バスカービル家の犬」だったか、ともかく、名の知れた話の一つ、二つは映画かテレビで見たことがある。
とはいえ、この偉大なる名探偵のことをよく知っている訳ではない。こんなあなたなら、博物館見学はちょっとした好奇心からでしょう。


b)シャーロック・ホームズのことはよく知っている。本も読んだし、テレビで放映されたホームズ物も全部見た。彼は本当に素敵だ。こんなあなたは、ぜひ彼の部屋を訪れて、想像していた通りか確かめたい、というところでしょう。

c)ホームズに関することなら任せてほしい。自他共に認めるシャーロキアン。アーサー・コナン・ドイル卿の原作は全60話を読破・再読し、その他の作家による関連作品も全て読み、各作品について討論もできる。ホームズを主人公に自ら書いた作品もなくはない。博物館訪問は、何か新しい発見はないかという、念のため。こんなあなたなら、博物館を誉め称え、批判もすることになるでしょうが、実に楽しい時を過ごせる事請け合いです。


■おわりに

ずいぶん空回りもしましたが(T_T)、十分楽しめました。強いて言えばあと1日、いや2日欲しかったー!!
実は、11月の始めに用事の為、5日間の日程(現地に居られるのは実質2日半)でロンドンに行くことになりまして・・・これが判っていたらロンドンの滞在時間をパリ近郊の観光に費やせただろうに!!(地団太ふみふみ)世の中って上手く行かないなぁ・・・

もっと簡潔に書けると思ったら案外、だらだらと続いてしまいました。
ここまでお読み下さった方、本当に有り難うございました。ぺこり。m(_ _)m

printclub.jpg
おまけ
アンヴァリッドのプリクラ。1643年頃の胸甲騎兵、だそうです。銃士はなかったのよー(泣)

ページ移動

  • 前のページ
  • 次のページ
  • ページ
  • 1