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その2

8月16日(月)くもり

■例によって6時起床。やることがないので(だって観光スポットは早くても9時だし)TVをぼーっと見る。
前日(8/15)はフランスでは宗教的な祝日だったので、この日の朝も地方で行われた行事の紹介をしていました。ちなみにコレとは対称的なのがお隣の国、イギリスです。かの地では8/15はVJ-DAYと言います。VICTORY TO JAPAN、つまり戦勝記念日みたいなものでしょうか。 日本とは大違いですね。

話がそれましたが、この日は前の日に行って閉まっていた、ルーブルから攻略。朝9:00の開館時間10分前から(早起きだから)入り口で待ってしまう気合の入れよう。おかげで混み合う前に見学を無事終了できました。
工芸品部門は、家具、陶器、銀食器が主な展示品でした。なぜかこのコーナー、私が行った時は会う人会う人皆日本人(笑)この旅行でこんなに日本人を見たのは初めてでした。

keisatu-mae.jpg

そのあとはこれも紹介してもらったところですが、「警察博物館」へ行ってまいりました。名前の通り、警察の歴史というのを紹介している博物館で、なんと警察署の中にあります。看板は出ているものの、かなり躊躇します。
主なオタッキー的見所は、「首飾り事件」関係の資料(ジャンヌやニコル・ド・オリバの版画等)や、革命時代の逮捕状等々。
客はやっぱりというか、私1人。これで思う存分おたっきーに見られるわ☆と思いきや、所々に配置された時代ごとの警察官を模した蝋人形の視線が刺さる。人間のほうがマシ(苦笑)。

そしてお約束のバスティーユ参り(ぷっ)をしたり、うろうろしているうちに、チュイルリー公園内に設けられた移動遊園地に到着。
今回の旅の目的の一割くらいを占めていた、「観覧車」に乗る為です。 実は、この観覧車、初めてではありません。2度ばかり乗った事があるのですが、その時は怖くて怖くて楽しむどころじゃなかったのです。(あ、私、高所恐怖症じゃありません。)
日本の観覧車はゆーっくり一周しますが、この観覧車はぎゅいーん、ぎゅいーんと結構なスピードで何周もします。移動遊園地の観覧車といえど、めちゃめちゃ高くまで昇る上に、窓などはありません。吹きっさらしで、ゆらゆら揺れるのです。これがスピードを出して周るのもコワイですが、上空で一回必ず止まるのじゃ!!この時下のお客が降りて、次のお客を乗っけるのです。だから観覧車は満員ではなく、上の部分と下の部分、ちょっとずつしか乗りません。

kanran.jpg
ぷるぷる震えていたのでブレぎみ。
右側の塔がエッフェル塔、真ん中辺の金色の屋根がアンヴァリッド。


ただ、遮るものがないだけに景色は最高です。カメラを持つ手がちょっと震えてますが、上空からの写真撮影をしてみました。安定の悪いゴンドラから乗り出して写真撮影をする勇気はございませんでした・・・
移動遊園地は、夏を中心に開催されているようです。(少なくとも2月にはなかった^_^;)
一回20F(400円くらい)ですが、エッフェル塔とか凱旋門に登るよりは空いていますしリーズナブルでスリル満点(苦笑)です。ぜひ一度、お試しあれ。

8月17日(火)くもり

ベルサイユへ!

■パリの中心部からベルサイユまでは通常、高速地下鉄(通称RER:郊外に出ると地上を走るあたり、地下鉄東西線っぽい←地元ネタ)で20分くらい。
ベルサイユには駅が3つあります。 以下に示しましたが、1番が判り易くかつ近いので、ほとんどの人が利用しているハズです。私も勿論そのひとりでした。

1.Versailles Rive Gauche:駅から10分くらい。一番メジャーな駅。
2.Versailles Chantier:駅から15分くらい。
3.Versailles Rive Droite:この中では唯一、国鉄の駅。駅から15分くらい。

・・・しかし!1番、「工事中」とかで私の滞在中、ストップしていたのです。慌てて他の行き方をガイドブックでチェックし直し、2番で行ってみる事にしました。
電車の行き先表示で「Versailles」を確認し、乗り込んで荷物を降ろしてすっかり落ち着く私。
とはいえ、なんか人が少ない。・・・なんか、ヘンだ。

やっぱり電車がストップしてると皆諦めるのかなぁ~、この分なら宮殿は空いてるわね、ふふふ(^^)

などと最初はムシの良い事を考えていたのですが・・・
予定の20分をすぎても、30分を過ぎても全然着く気配が無い。
確かに行き先はベルサイユのはずなのに?

しまいにゃ、低空飛行をする旅客機が頭上に見え始め・・・。げ!これ、オルリー空港かい?
ベルサイユとは、ちょーっと方向が同じよーなちがうよーな(汗)。
ここでフツーなら引き返すところ、わたしは
「まぁ、終点は間違いなくベルサイユって書いてあったし、フランスにベルサイユと付く所なんざそうあるめぇ。行ってみっか!」
と、妙に開き直ってしまいました。なんかやけっぱち(爆)?

田園風景をイヤという程堪能した後(^_^;)、「ベルサイユ」につきました。どこのベルサイユなんだろう・・・と思ったら、おそらく正規の「20分」で到着していた人たちがホームに溢れかえっておりました。
ハッキリ言ってめちゃめちゃホッとしました。ふいー。

恥かきマップ

後になって判ったことですが、私はやっぱり間違えていました。
乗り場自体は間違っていなかったのですが(言い訳)、わざわざ遠回りな方の路線を選んでいたのです。ぐるーっと郊外をめぐって最終的には同じ場所に着くという摩訶不思議な路線を。
詳しくはこの図をご覧頂きます様・・・(自分の恥を図にするのって恥ずかしいなぁ)

黄色:正規のルート
茶色:上倉の遠い道のり
黄緑:国鉄
水色:セーヌ川

とゆーわけで何とか宮殿に辿り着いたものの・・・何じゃこの人だかりは。誰も諦めてないやんけ!・・・そうです。バスで来るツアー客はモチロンの事、個人旅行の観光客だって諦めてはいませんでした。冬では考えられない混み具合。 一般見学に参加する行列は蛇のよーにうねうねうね。コミケの一般参加に慣れた私でもイヤになりました。

しょーがないのでガイド付き見学コースというのに参加する事に。こちらは行列はあるものの、何とか滑り込む事が出来ました。「アントワネットの居室コース」。これだって冬はメンバーが3人くらいだったのに今回は20人は超えています。
いくつかの専門的なコースがあり、英語か仏語を選択して、小人数(20名前後)で巡るコースのひとつです。実は以前参加した事があるのですが、見学できる部屋が増えていたりするかなぁと思ってまた参加してみました。仏語より英語の方がマシ、といっても判らない事にかけては五十歩百歩ですから(恥)。

ガイドさんの話は勿論アントワネット関連。ベルばらと、うーん、ツヴァイクの「マリー・アントワネット(上)」を読んで、人名が聞き取れれば50%は理解可能です。あとはフィーリング、フィーリング(汗)。オタッキー解説は、ちょっとだけ昔にアップしたものがありますが、また更に詳しく書けると・・・いいですねぇ。

ガイドツアーが終わったものの、まだ一般見学コースの列はうねうね続いていたので、離宮のプチ・トリアノンに行くことに決定。 混雑と思わぬ長旅(自業自得)に体力を消耗していた私には、当初の野望「庭園内サイクリング」など思いもよりませんでした。歩くなんてもっての外(^_^;)
庭園くらい歩けよ、と思われるかもしれませんが、ベルサイユの庭園の広さは並じゃないです。昔は歩いたりもしましたが、遠近法のような風景の中を延々と歩くのは心身共に疲れるもんです。
結局、庭園内を走るミニ電車を利用する事にしました。根性無し。

この時既に5時を回っていましたが、天気が悪いので既に薄暗く、ちょっとブキミな庭園巡りになってしまいました。これなら幽霊出てもおかしくないなぁ~と思うくらい、怖かったです。なので余計な横道にはそれず(笑)地道に散策することにしました。

この日はさすがにへとへとになり、値段の割に広々とした部屋を堪能する間もなく、とっとと寝てしまいました。勿体無い・・・(貧乏性)

思いがけずだらだら書いてしまいました(反省)。あとは、ベルサイユにもう一日、ロンドンに移動して帰国しますので次には何とか終わるかと・・・

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