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セーヌ右岸探索

6月2日(土) くもり セーヌ右岸探索



パリの右岸(地図で見るとセーヌ川の上)を探検しよう!ということで、まずはコンコルド広場に。
広場に面して、チュイルリーの移動観覧車よりももっと大きい観覧車がぐるぐる回っていましたが、連れが高所は苦手だというので仕方なく断念しました・・・。ひとりでも乗っておけばよかったかな。

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お名残に撮影した観覧車。でかーい!

サン・トノレ通りを通って、ルーブル方面へとてくてく歩くことにしました。この通りは、18世紀に既に存在していた道で、アンシャン・レジームからフランス革命期も、様々な場面で登場します。

まずはローズ・ベルタンの店があったあたり。(右写真)
パリでは、歴史的謂れのある建物にはプレートかタテ看板がくっついていますが、ここは建物も新しくなっていることもあって、当時の面影はありません。

サン・ロック教会
理代子先生の「エロイカ」の最初の方で、ナポレオンがパリ市内で大砲をぶっ放すシーンがありましたが、そのときの大砲の跡が残っているそうです。
わたしが行ったときは、外装の大部分が修復中で、大砲の痕跡を見つけることができませんでした。
(もっとも壁面がぼこぼこなので、どれがどれだかさっぱりわからないという説も^^;)
とにかく、こんな密集した通り、しかもパリの中心部で大砲を使用した、というのには驚かされます。
ベルナールいわく「彼はコルシカ人であってフランス人ではないから」とのことですが・・・日本人にはちょっとわかりにくい感覚ですね。

ロベスピエールの下宿先
これが判りにくいところにあるのですよ(^^;)。
番地のプレートの下には奥に通じる通路だけしかなく、かなり入ることが躊躇されます。
それにも負けずに奥に入ると、これまた狭い通路があって、その一番奥が彼の下宿先でした。
1階はレストランになっており、テナントが入っているため、2階にはおそらく入れません。
前にきっと期と、ずいぶん違う雰囲気になっていました。ロベスピエールが使ったという隠し階段に通じるドアというのも、余計判りにくくなったような気が。

そのあとは別行動で、わたしひとりでモードと織物・装飾芸術博物館へのリベンジを試みました。(以前に来たときは修復中でした)
この二つは隣接しているので料金は共通です。まずは装飾芸術博物館にトライ。
すると・・・中世とルネサンスの展示は行っていたものの、(わたし的には)メインの17世紀以降のフロアには「改装中」の文字が!
(たしかに2001年まで改装というのは知っていましたが・・・ううう・・・)
しかも開いているフロア自体もかなり狭い範囲でした。
ということはまだ、修復は続いているのですね(T_T)
気を取り直して、お隣のモードと織物博物館へ。
こちらもなんだか、ガイドブックに書いてあるのよりはこじんまりした雰囲気だなぁ。
と思ったら、こちらは「特別展のみ」展示する、とのこと。18世紀の服もちょこっとありましたが、大半は20世紀の服飾で、キレイではあったものの、ちょっと物足りなさを残しました。

コイン・メダル博物館
パレ・ロワイヤルを通って、北側に出てすぐのところに国立図書館があります。その中に入っており、入場は無料でした。
ここは、革命期に貴族から没収したコインやメダルを中心に展示しています。2フロアほどのこじんまりとした造りですが、じっくり見られるちょうどよい広さだと思います。
絵葉書などには、アントワネットのコインも見られたのですが、なぜか展示はされていませんでした(泣)。
メダルは、通貨というより何かの記念に作られたものという意味合いが強いと思います。下の写真は、ルイ16世の父(王太子)の記念メダルです。おそらく、亡くなった時に作られたものでしょう。

左から、ブルゴーニュ公、アキテーヌ公、ベリー公、プロヴァンス伯、アルトア伯です。真ん中のベリー公が、後のルイ16世です。

ポリニャック夫人の家
いまはスウェーデン文化センターになっています。
ポリニャック伯夫人だけでなく、彼女の実家のポラストロン家の人も住んでおり、大所帯だったようです。(といっても、普段はベルサイユにいるのでしょうけれど)

国立公文書館
スービーズ館とも呼ばれています。
入り口には、「アントワネット展」の垂れ幕が!
もう終わっちゃった企画展だと聞いていましたが、わたしのために、会期を延ばしてくれたのか?(おいおい)
・・・というわけでは勿論なく、展示は終わっていました。
だったら飾るなー!・・・悔しいからとりあえず写真を撮っておきました(笑)
建物内部はまだ片付けの最中でした。
要するに、てきぱきと仕事をこなしていないだけなんだな~。
観光ポイントだけかもしれませんが、基本的に職員は勤勉でない人が目立ちました。
有料トイレの入り口に陣取ってるおばさん(この人に50円くらいのチップを払ってトイレに入ります)や、博物館の切符切りに人なんか、居眠りこいてました。
あとは閉店(閉館)30分前から、閉める準備をしているとか。
個人的にはうらやましい職場環境ですが、お客はたまったものではありませんやね。
日本もこういう人ばっかりだったら、私も働きやすいのだがなあ~。

展示物がずいぶん減ったように思うのは、これまた気のせいか、特別展の余韻なのかは判らないのですが、ルイ16世とアントワネットの遺書は見ることができました。
・・・初めて気がついたのですが、ロアン大司教の肖像画なんてのも飾ってありましたよ。

あとはヴォージュ広場からバスティーユ広場に抜けて、とりあえず今日の行程は完了~。
心の中で、しっかりバスティーユ詣で(笑)もしましたよ!

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