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セーヌ左岸探索

6月3日(日) くもり セーヌ左岸探索



この日は左岸、つまりセーヌ川の下側を探索。
左岸の7区あたりは、貴族の館が沢山残っています。
官公庁として使用しているところなんかは、内部に入るどころか写真を撮ろうとするとガードマンに注意されるところもありますが(軍関係なんか特に厳しいような気が)、たとえばロダン美術館なんかは、ビロン将軍の家をそのまま使っていますから、彫刻と内装を併せて見るのも楽しいかもしれません。・・・結局行かなかったけど。

ブルボン宮(現・国民議会)からスタートして、お貴族のお屋敷をぷらぷら眺めながら歩いて、サン・ジェルマン・デ・プレ教会へ。
ここは、アベイ牢獄があったところです。もとはこの教会に付随する広大な修道院でしたが、牢獄として使われるようになりました。
「ベルばら」作中だと、衛兵隊員が命令違反でここに収監されますが、助け出されます。
一応史実についてもふれますと、1792年9月に起こった「9月虐殺」の舞台となり、収容されていた反革命容疑者が虐殺されたところでもあります。

牢獄跡というのはほとんど残っていないそうなので、とりあえず教会の中にでも入るか・・・と思ったら、祝日なので(たしか聖霊降誕祭、だったかな)ミサが執り行われていました。
異教徒(笑)はちょっと入りにくい雰囲気だったので、外観から眺めるだけにしておきました。
写真が思いっきり逆光ですんまへん・・・

地下鉄に乗り、オデオン駅周辺を徘徊です。
このあたりは、ベルばらとは直接カンケーないんですけど、革命史的には見所が多いところでもあります。
ベルナールのモデルになったといわれるカミーユ・デムーランとその妻リュシルの家、リュシルの実家、ダントンの住居跡などなど。
すでに旅行のコーナーでも取り上げている「カフェ・プロコップ」もこの付近にあります。
ちょうどランチタイムだったのでココで食事を、とも思ったのですが・・・あんまりお腹が減ってないし、苦手な海産物フェア(?)だったので、これも外観から眺めるだけにしときました。


おいしそうだったんだけどなぁ・・・>お料理

・・・それにしても今日は、入場料を払ったり、開館時間を気にしなくてもいいところばかりですね(笑)。
それもそのはず、今日は祝日。たしか、聖霊降臨祭、だったと思います。
こういう日は、博物館などはまずクローズですから、あえてこのような行程になったわけです。

そしてまたまた地下鉄に乗り、サン・ミッシェル界隈へ。
エスニック料理屋さんが多くひしめいている裏通りがあるのですが(そういえば以前この辺でアフリカ料理を食べた・・・)、その通り沿いにロラン夫人の住居跡があるということなので、それも通りがてら見ておきました。原形はとどめていない感じでした(^^;)。
このあたりでお昼ゴハンを食べたいなぁと思ったのですが、結局落ち着いたのはマック・・・。とほほほほ。
でも、フランスの各地方の特色を生かした日替わりバーガーなんてのが売っていたので、一応コレを注文しました。
わたしが食べたのはプロヴァンス風。
どの辺がプロヴァンス風なのか、フランス料理に疎いわたしにはちょっと判らなかったのですが、おいしかったですよん。

リュクサンブール宮殿
・・・なぜか今まで、一度も来た事がありませんでした。
アンリ4世妃のマリー・ド・メディシス(ルイ13世の母)が造らせた宮殿で、革命期には牢獄として使われていた時期もあり、リュシル・デムーラン、画家のダヴィッドなんかもここに収監されていたそーです。
現在は国会上院になっていて、事前申し込みをしないと見学できないとのこと。
お庭の周囲には、歴代フランス王妃の彫像が並んでいるようです。「ようです」、というのは・・・全部見て確認したかったのですが、この時点で既に足が棒のようになっていまして断念。
あ・・・オタク失格だわね、わたし。
メアリ・スチュアートの彫像もあって、「え?」と思いましたが、幼い頃にフランスに渡ってフランソワ2世の王妃になっていた時期もあったから、たしかにフランス王妃だったんですよね。なんだか意外・・・。

公園のベンチでひとやすみした後は、またてくてく歩いて、カルム修道院跡へ。
前述のアベイ牢獄と同じく、ここも「9月虐殺」で多くの人が虐殺された場所で、革命のもつ残酷さを垣間見ることができると思います。中庭には許可がないと入れないので、教会の中に入ってまた一休み。

ヴァル・ド・グラース
ここの教会には、ブルボン王家の子女の心臓を納めているということで、ルイ・ジョゼフものもあったりするのかしらん・・・と思ってとりあえず行ってみました。
が、教会に入ったとたんに、いきなり係のおねえさんにおん出されましたわ(涙)。
教会もトビラを閉じて休んだりするから(サント・マルグリート教会みたいにさ--;)、ちょうどそんな時間だったのかも。と思うことにしといてやるぜ。
うぬう、今に見ておれ!

・・・これも、フラ語ができたらちょっとは違う結果になったかしら。しくしく・・・



観光客はやっぱり皆無・・・(苦笑)

サン・シュルピス教会
カミーユ&リュシル・デムーランの結婚式が行われた教会です。
デュマの「三銃士」では、このあたりに銃士たちの下宿があったとされています。
日本で、ちゃんと彼らの下宿先の住所をチェック入れとけばよかったなぁ、とちょっと後悔・・・。


教会正面の広場からは、この教会の前景が撮れません。デカすぎて。
というわけでナナメから。
塔の片方は修復中。、今見えるもう片方の塔は、途中で造るのやめちゃったので
造りかけのまま、今に至っているとの事。いいのかこんなんで・・・。

 

 

ダイヤモンド展(その1)
自然史博物館というところで開催されているダイヤモンド展。ここは今回の旅行中、お目当てのひとつです。
前もって、夜に行った方がいいという話を聞いてはいましたが、昼間に会場に辿り付いてしまいました。会場に付くまでに通る植物園で、きれいに咲き誇るバラの花を愛でつつのんびりと会場に向かうと・・・
突然行列が始まっており、「もしや・・・」と思って行列の先を辿っていくと、やはりダイヤモンド展の行列でした。
時間も限られた観光旅行でもありますので、ここで1時間も2時間も並ぶのは得策でない、という判断をしてとりあえず引き返しました(^^;)
東京の上野でダイヤモンド展(パリで開催しているものとは違いますが)も、どえらい行列と人の頭しか見られなかった展示会を思い出しましたが・・・フランス人もダイヤモンド、好きなんですね。


ずらずらずらずら。推定2時間待ち・・・

寒いさむーい!
あまりに寒いので、長袖の服を買おう!と、事ある毎に店先を除いていたのですが・・・
祝日だけあって、お店はほぼ全店クローズ!(デパートとかは行ってないので開いてたかも)
シャンゼリゼなんかも歩いたのですが、開いているお店はカフェやお土産やさん、CDショップくらいでした。
天下の繁華街(?)だろうが観光シーズンだろうが、お構いなしに休んでしまう心意気に、呆れるやら敬服するやら。
「休日」に関する考え方が、日本人とはまるきり違うのでしょうね。休日=かきいれ時と見てしまう、わたしのセセコマシサを再確認してしまいましたよ・・・。

しょうがないなぁ、と諦めて帰途につく途中、ホテルの近くのGAPが開いていたのを発見、慌てて駆け込みました。
(そういえば以前の旅行でも、寒くて服を買いに行ったのがGAPだった--;)
・・・でも、もう季節はすっかり夏モードのようで、長袖なんて売ってないんですね。
とりあえず寒くなさそうな服を探していると、【半額コーナー】で、ようやく長袖のニットを発見!半額以下だったので、2000円そこそこで買うことができました。

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