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ついにベルサイユへ!

6月5日(火) はれ ついにベルサイユへ!

宝塚でベルばらを上演していた際に、ベルサイユ宮殿内の「黄金の間」を修復するため、寄付を募っていました。
その寄付金の贈呈式が今日、ベルサイユ宮殿で行なわれます。
宙組公演でフェルゼンを演じる和央ようかさん、アントワネットを演じる花總まりさんも出席するので、その日程に合わせて日本からもツアーが組まれています。
なんとこのツアーとホテルが一緒なので(さすがツアー御用達のホテルだ)、ひょっとしたらそのツアーのお客さんに話を聞けるかもしれない!と、甘い期待を抱いていましたが・・・ この日の朝、朝食をとろうとエレベーターに乗ると、振袖姿の日本人女性2名と遭遇しました。
これは95%、贈呈式ツアーのお客さんだ! と確信して、いきなり色々話し掛けてしまったので、かーなーり、警戒されたようです。
怪しいやつじゃないのに・・・(と言い切れないわたし)
話を聞いた限りでは、やはりこのツアーの参加者で、朝8時に出発なんで大変ですう、ということでした。
・・・おいおい、今は7時45分、出発15分前でっせ!
団体行動をものともしないマイペースぶりに感心するやら呆れるやら・・・人のことは言えないけど(^^;)
振袖って、日本人でもあまり見慣れないけど、外国ではなおさらです。
こんなフォーマルな服装で出席ということは、小汚いわたしのような格好ではとても潜りこめんな・・・と、「あわよくば贈呈式に潜入作戦」はあえなく頓挫しました。
(いや、わたしだって寄付はしたので、参加資格が全く無いとは言い切れまい?)

■いよいよお城へ
お天気も良好で、セーターはまたもや不要です。・・・ふん、いいもんいいもん。ちぇっ。
開館時間直後に行ったので、人もまだまばら(・・・というより、お城が大きいから人もまばらになる、そんな感じ)です。


素晴らしい天気・・・だけどこれが仇になろうとは!(白目)

当初の予定では、午前中の宮殿は混むから、先にお庭を見て、あとからお城を見よう!
というものでしたが、この人のまばらさに乗じて、先に一般見学のコースに行っちゃおうと野望を抱いて、城内に入ってみました。
が、その瞬間・・・
、団体の波がいくつもいくつも押し寄せてきました(涙)。
おかげで、もみくちゃになりながら見学をする羽目になってしまいました。
ああ、やはり、当初の計画通りにすりゃよかった(T_T)。
し、しかも、この時間帯は、直射日光を室内に入れまいという配慮からか、カーテンがびっちりと閉められ、お部屋が真っ暗でモノがよく見えず。
団体対策もさることながら、日光の向きも考慮に入れないと、充実した見学はできないなぁと思いました。
またひとつ身をもって学んだわ・・・

ガイドさんの話をそっと小耳にはさむ戦法(あまりマネをしてはいけません)も、方々からいろんなガイドさんの話が耳に入ってしまって、お客さんたちもちゃんと聞けてんのかな?と心配しちゃうほどの大にぎわいでした。もちろん作戦も遂行できず(笑)。


映画"Lady Oscar"で、舞踏会で使われたお部屋だと思います。

一般見学用の順路を一通り終えると、階段を降りて表に出ますが、ここに来るといつもベルばらを思い出してしまいます。
オスカルめがけてシャンデリアが落ちてくる場面です。
ポリニャック伯夫人と陰謀ということになっていましたが、あれって実際、狙いを定めて落とすのって大変ですよねえ。
シャンデリアに蝋燭をともす為に、シャンデリアの吊り下げ箇所はコントロールできるはずです。
多分そのあたりに手下(笑)が潜んでいて、オスカルめがけて落とすようにしたのかなあと考えています。


疑惑?の階段とシャンデリア
 

■トリアノンめぐり(その1)
お庭に出て、プチトラン(ミニ電車)に乗ってトリアノンへ。
この日泊まる予定のホテルで自転車を借りられるので、ホテルにチェックインした後で、お庭を自転車でじっくり回る計画を立て、まずはトリアノンの建物の内部を見学することにしました。
団体さんはトリアノンまでほとんど来ないので、さすがに空いています。
ここにきてわたしもようやくのんびりすることができたように思います。

お約束のプチ・トリアノンはともかく、今回はグラン・トリアノンにもちゃんと行きました。
ちゃんと、というのも、ここはナポレオンやルイ・フィリップも使っていた時代があり、わたしにとっては「新しすぎる」感があって、あまりときめかないところだったからです。
それと、グラン・トリアノンの内装は色調が強すぎるきらいがあるのと、イニシャルのNをあしらったナポレオンの紋章が、無粋であまり好きではありません。(ナポレオンファンの方、ゴメンナサイ)
でも外装の、ピンクの大理石はいつ見てもキレイだと思います。
今回もそれを楽しみにしてグラン・トリアノンへ向かいました。
ところが・・・!

外装「だけ」、改装中・・・


二つに分かれている棟をつなぐ回廊からお庭を見るのがここのウリのようなものなのに、思いっきりふさがれていました(涙)。
もとはルイ14世が造った離宮なのですが、もっとそのころの雰囲気も残っていればなぁと思います。欲をいえば18世紀中ごろ・・・。
そうこうしている間に夕方(といってもまだまだ明るいです)に近づいてきたので、ホテルにチェックインするべく、いよいよ憧れの「トリアノン・パレス」に向かうことにしました。



花壇がきれいだったグラン・トリアノン

■トリアノン・パレス潜入、じゃなくて宿泊記



トリアノン・パレスの入り口です~


ホテルは、門構えから言ってこれまた宿泊者と格が違いすぎです。
チェックインのときに、当然のように「車はどこに止めましたか?」と聞かれて、「お城から歩いてきました」というのは恥ずかしかった・・・かな。まぁ、あんまり気にしないですけど(^^;)
お部屋はやはり、豪華!でした。
内装で使われていたカーテンやベッドカバーは、18世紀に流行したいわゆる「中国風」ってやつでした。
・・・わたしゃ、シャンデリアの付いてる部屋に泊まるの初めてでしたわん。
ジャルジェ家をベルサイユ宮殿と間違えるロザリーと、ベクトルおんなじかもしれない・・・
と思うと、急にロザリーに親しみがわいちゃったりして。

シャンデリアに妙に憧れる、庶民なわたし・・・

とりあえず荷物を置いて、自転車を借りてベルサイユの町を探検するぞー! と思って自転車を借りに行くと・・・なんと、すべて貸し出し済みでした。
ベルばらじゃないけど、まさにガンガンガン・・・状態でしたねえ。

もう涙も枯れ果てたよ・・・

足も疲れ切っていたので、ホントは自転車がないなら出歩くのもつらかったのですが、夕飯も食べなきゃならないし、町の中心部まで行かねばなりません。
ホテルでもらった地図には、歴史的な建物のガイドが付いていたので、ゆっくり歩くついでにそういう建物も見ながら向かうことにしました。
革命が起こって国王がパリに行くまでは、ベルサイユが中心地のようなものですから、ポンパドゥール夫人の家とか、サン・ルイ教会とか、ベルサイユには結構、残っているのですよ。
ベルサイユというとみんな宮殿に行っちゃうけど(わたしもです)、意外と町にも観光スポットがあるものです。
もし時間の都合があればこういうところをじっくり見てもいいかもしれません。
そういえば、またランビネ美術館に行き損ねました。つくづく縁がないな~。

まぁそんな調子で、ジュ・ド・ポームも見に行きました。
有名な、「テニスコートの誓い」が行なわれたところです。
といってもここは5月から9月の土・日だけ開けるという、なんともやる気のないところなので閉まっています。とりあえず、外観を見るだけです。
ジュ・ド・ポームといえば、現在の共和国の源流、というのは言いすぎですが、まぁそのくらいフランス史では大きな出来事があった場所なのに、扱いがあまりにぞんざいだなぁ、と思いました。
あまり美しくない住居群が密集する中に建っているし、なんだか壁も美しくなく・・・。
内部は本でしか見たことがありませんが、外側よりはマトモだったように思います。今度こそ、開館しているときに来てやろう!とリベンジを誓いました。

このあとは、リヴ・ゴーシュの駅前に出て、サンドイッチとマカロニのサラダを購入して帰途につきました。
・・・んで、TVをボーっと見ていたんですが・・・。
突然、お貴族の屋敷チックなところで、剣の稽古を始める様子が流れ始めました。
フランス語がわからないので詳細が全く不明なんですが、この服装、この内装、どれをとってもベルばらオタク心をくすぐります。

し、しかも、男装している人がいるー!(もともとドレス姿で剣は使わないか^^;)


うおお、何じゃこりゃー!(狂喜乱舞)



わしも参加してぇ・・・

興奮のあまり、ついついカメラに収めてしまいました。
これに前後して、三銃士を舞台化するようで、そのお稽古シーンとたぶん演出家の人が話しているのも見ました。
これは撮り損ねたのですが、フランスでも17、8世紀が流行りだしたのでしょうか。
流行ってくれるといいなあ。

・・・あ、そういえば、宝塚の贈呈式、どうなったんだろ?

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