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げほげほパリ紀行

6月7日(木) くもり げほげほパリ紀行

今日はいよいよ最終日。
飛行機は23時30分と、めちゃ遅い便なので、まる一日余裕をもって遊べます。
ところが・・・!

ベルサイユで風邪を引いてしまったらしく、前日あたりから、咳がぜんっぜん止まりませんでした。もう、眠れないくらいです。

まぁ、ベルサイユ土産と思えばうれしいかな・・・ ←バカ


アメでもなめておけば治まるかと思いきや、とーんでもないっ!
まるでオスカルさまのような咳に、頻繁に見舞われるようになってしまいました。

熱も喉の痛みも無いし、きょう1日過ごしたら、日本に帰っちゃう!と思うと、休んでなんかいられません。
したがって、薬屋さんにも病院にも行きませんでした。
(コレが旅程の最初の方だったら、事情は違ったかも)

いやぁ、旅行先でこんなに体調が悪いのは初めてでした・・・。まいったまいった。
そんなこんなで、はらはらする連れをよそに(すまんのう)パリ滞在最後の日をスタートさせたわけです。

まずは朝一番で、FNAC(パリの、大きな本屋さんです)に突入。
ずっと買おう買おうと思って買っていなかった、パリとその近郊の詳細地図を購入しました。
最終日に買うなよ~ってツッコミはなしよ。また来るんだから、いーじゃん!(断言)

そして、空港でお土産が買えなさそうなので、職場へのお土産を買いに走りました。
・・・スーパーマーケットへ。
あ、決して土産代をケチってるわけではありませんのよ。
美味しくて量もある、そのうえリーズナブルなサブレを買い込みましたわん。
(余談ですが、わたしは現地のスーパー、大好きです。買ってもしょーもない生肉や魚のコーナーを見ては、なぜか値段をチェックしてしまう悲しい性なんですが)

本とお菓子の山を抱えてホテルに帰還し、荷物を詰めてホテルをチェックアウト。20時にお迎えがくるまで、荷物を預けることにしました。
そしてふたたび、街へ出発!

■贖罪礼拝堂
コンテンツ内では既にご紹介済みですが(詳細はこちら)、久々に再訪しました。
ルイ16世とマリー・アントワネットをはじめ、ギロチンで処刑された人々の遺体が、ここ(当時はマドレーヌ広場といいました)に掘った穴に投げ込まれていたそうです。
サン・ドニにある彼らのお墓には、この場所に埋められていた、それと思しき骨を収めてあります。
シャルロット・コルデーの墓もここにあるということですが、確認できず・・・。

前に来た時と同じく、お客は全くいません。
ただでさえこういう場所が苦手なわたしは、咳がひどいこともあって、地下の礼拝堂もさささっと見て、外で休んでいました(^^;)。
名前はわかりませんが、白いお花がとてもきれいに咲いていましたよ。


贖罪礼拝堂。王政復古後、ルイ18世(プロヴァンス伯)によって設立。

■カルナヴァレ博物館

カルナヴァレ博物館にも足を運びました。
またもや、フランス革命コーナーで社会見学の集団に遭遇しました・・・。
ここでは、いつも社会科見学の子達と遭遇します。偶然と言うより、フランスの小学校(っていうの?)は、実物を見に博物館に来るケースが多いのでしょう。
わたしも社会科見学は大好きだったので、羨ましく思いました(^^)しかもカルナヴァレだもんね~。
でもここで、またもや咳が止まらなくなってしまって、最後は駆け足だったのですよ・・・(涙)
レカミエ夫人の肖像画前でしばし休息。・・・


バスティーユ牢獄の模型と、左手前にはロベスピエールの肖像画が。

 

■錠前博物館
空いている時間が短い上に開館日も飛び飛びの、これまたやる気がないと言うかマイペースな博物館です。一度来てみたいと思って、日時の照準を定めて(笑)まいりました。
ここもカルナヴァレ博物館スービーズ館と同じく、貴族の館を使用しています。
文字通り「錠前」が置かれているということ以外はほとんど内容を知らなかったので、期待と不安が半々でした。
ヒマそーなオヤジに30フラン渡して、中に入ります。

展示室は、地下室にありました。
いかにも「貴族の館の内装」ではなく、地下室なのでキッチンかワイン蔵のようなところです。
部屋は小さいのが3,4部屋。非常にこじんまりした博物館です。

また、工房の様子なんかも再現されていました。
展示物の横には簡単な説明のみ(もちろんフランス語オンリー)ついているので、錠前が作られた時代と、どこにあったものかだけは辛うじて判ります。

展示品は、ベルサイユ、プチ・トリアノン、そして今は無きチュイルリー宮殿の鍵と錠前などが多く展示されていました。
ルイ16世お手製の鍵はちょっと見当たらなかったです・・・(笑)

趣味の錠前作りをバカにされていたルイ16世ですが、錠前というのは、相当テクニカルなものです。
それは、この博物館で錠前の歴史を見てよくわかりました。
国王としての統率力や判断力はともかく、語学に長け、自然科学への造詣も深かったルイ16世。タンプル塔でも自ら息子に教育をしてしまうあたりが泣かせます(もっとも、他にやることもなかったのか^^;)。その辺も、注目してあげたいなぁと思います。


錠前博物館の門構え、さすが立派!

■いわゆる市内観光
時間が半端に余ってしまったので、「カー・ルージュ」という観光バスに乗りました。
「カー・ルージュ(車体が真赤なのに因みます)」は昼間だけ、いわゆるパリの名所をぐるぐる周っている2階建てバスです。
わたしが参加したツアーに、おまけでこの観光バスのフリーパスがついていたので、乗ってみ
ることにしたわけです。
はじめてフツーの観光客っぽい行動に出ましたね、わたしたち・・・
ちょっと寒かったのですが頑張って2階(もちろん吹きっさらし)に乗り込み、写真を取りまくりました。その光景は、まさしく「おのぼりさん」そのもの。
まぁ、ホントにおのぼりさんなんですけれども・・・。

ルーブル美術館の近くでバスに乗って、ノートルダム、オルセー美術館、トロカデロ、コンコルド広場、マドレーヌ寺院、オペラ座、そしてシャンゼリゼ・・・と、人に説明して理解してもらえる観光をしました(笑)


オペラ座です~

■そして日本へ
そんなこんなで20時になってしまい、送迎車に乗り込みました。
ツアーではよくあるのですが、他のホテルのお客さんを拾いながら空港へ向かいますので、図らずもふたたびパリ・ドライブを楽しむことができました。
ムーラン・ルージュとか、多分初めて実物を見ましたよ・・・

パリの風景を一生懸命目に焼き付けながら、昔むかし、宝塚を観に行った時に聞いたシャンソンを思い出しました。

パリはやくざでカタギにゃ向かない
だけどもオタクにゃいちばん メ・セ・シ・ボン♪

↑勝手にアレンジしてしまっております(汗)ムードまるでなしだわ。
どんな種類のオタクであれ(笑)、やっぱりこだわりをもって旅行すると楽しいぞ、と今回もつくづく思いました。

どうでもいいことなんですが、今回、わたしは、ほっとんど買い物をしませんでした。
欲しいものがあれば買うし、実際買ったのですが、本ばかり。
洋服とかも欲しければ買おうと思ったのですが、どうも食指が伸びずじまいでした。
以下、成田空港税関でのやり取りです。

係員 「タバコやお酒などは買っていませんか」
わし 「買ってません」(下戸だしタバコはやめた)

係員 「ブランド物なども買っていませんか」
わし 「買ってません」(と言うより買えん)

係員 「ホントに買ってませんか?」
わし 「・・・買ってません」

・・・パリから帰ってくるのに荷物が少ないと、却って怪しまれるのか?
おカネにならない素敵な&貴重な体験は、いっぱいしたんだけどねえ。

■蛇「足」
今回の旅行は「徒歩」が基本でした。ひょっとしたら、今までの旅行でいちばん歩いたかもしんない・・・。
万歩計をつけたら、さぞかし素晴らしいスコアが出たことと思います。とーにーかーく、疲れました!

移動手段としてヘタに地下鉄を使うと、階段のアップダウンで帰って疲れる気がします。
地下鉄の乗り換えも、階段を昇降して、延々歩くケースがあります。
こういう時はバスを使うのもいいかなあと思いましたが、いつ見ても道路がメチャ混みなのと、今ひとつバスを乗りこなせなくってー(^^;)
ローラーブレードで軽やかに走り抜けていくツーリストなんかもいて、憧れましたわ~。
あとはレンタサイクルを使ってもよかったかも。でも、道幅ぎりぎりに路上駐車した車と、車線もお構いなしに車が走るパリの道路を自転車で巡るなんて・・・至難の技かもしれない。

というわけで、毎日毎日、「アンメルツ」を足に塗って、足の裏には「トクホン」「休足時間」を貼ってやりすごしてました。
連れと二人して貼りまくってたから、メトロなんかでは、臭ったかもしんない(笑)

ああ、次にパリに来る時も、わたしはアンメルツくさい女なのだろうか・・・(意味不明)

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