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一般見学コース~メルクリウスの間

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写真ブレブレですみませんw

現在置かれている寝台は19世紀にルイ・フィリップ王が設置させたもので、18世紀を偲ばせるのは、部屋の隅に置かれた大きなからくり振り子時計のみです。ルイ15世と妃マリー・レクザンスカの大きな肖像画が印象的です。

【人物メモ】マリー・レクザンスカ(1703-1768)

マリーは王位を追われた元ポーランド王スタニスラスを父に持ち、フランスのアルザス地方でわずかな年金を元に亡命生活を送っていた。
彼女にルイ15世妃の座が転がり込んできたのは、数々の政治劇、宮廷の勢力争いの結果であった。

ある日マリーが母と刺繍をしていると、スタニスラスが部屋に飛び込んできた。「さあ、神に感謝しよう!」
妻と娘は驚き、「お父様、いよいよポーランド王に復位なさるのですね?」
「いいや、神はもっと素晴らしい恩恵を与え給うたのだ。おまえがフランス王妃になるのだよ」

マリーはルイ15世より7歳も年上なものの、二人の仲は当初非常に睦まじかった。が、10年間に10人の出産を繰り返し、「いつも寝て、妊娠して、産んでばかり」と嘆いたといわれている。そして彼女はなにかと口実を設けて王との同衾を避けるようになった。この頃から一段と王の漁色は進み、愛妾が宮廷の主役となり、王妃の存在は影が薄いものになっていった。

 

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