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王の居殿・王太子夫妻の居室コース~王の寝室

「200年続いたブルボン王朝の最後の王妃マリー・アントワネットがついに民衆に深々と頭をたれたのである 人々は沈黙した― 革命の勝利の確信とは別に 頭をたれてさえ女王たらんとするアントワネットの威厳に人々はうたれたのである」―アニメ「ベルばら」ナレーションより

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王の寝室は、ただ王様が眠るためというよりも、重要な儀式の間といった意味合いが強いかもしれません。
王は起床の儀・就寝の儀をここで行い、それに出席できる廷臣もごく限られたもので、それこそ一種のステイタスでもありました。
就寝の儀・起床の儀に参加する貴族は、写真にもあるように金の柵の外側に控えます。
ここでルイ14世が最期を迎え、ルイ16世は1789年10月、「10月事件」によってパリに連れて行かれるまで使用していました。

この時アントワネットが群集の前に進み出たバルコニーが、ここにあります。
「ベルばら」作中では広々としたバルコニーだったのですが、実際は広いスペースがあるわけでもないです。バルコニーに出てみたかったのですが、窓は閉まっていました・・・。
さらに、直射日光から調度品等を守るためか、ぶ厚いカーテンが引かれている場合があります。 優雅にお辞儀をして、アントワネットになりきりたいのですが、スペースもないし暗いし狭いしで、ちょっと難しいです(^^;)
ここから中庭を覗き見ると、バルコニーからは大理石の中庭、表のルイ14世騎馬像が一望できます。(18世紀には騎馬像はありませんでした)ここに5千人とも6千人とも言われる民衆が押し寄せたことを想像すると、ちょっと慄然としますです。

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この真ん中の窓が王の寝室です。

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これが真ん中の窓からの眺めです。ここからアントワネットが姿をあらわしたのかしらん。

 

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