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王の居室とオペラ座コース~ルイ16世の図書室

宮殿の一階左部分の数部屋を総称して「王太子夫妻の居殿」と呼んでいます。ルイ16世の父であるルイ・フェルディナン王太子とその妻マリー・ジョゼフ・ド・サックスが使用した頃の調度が再現されています。

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読書は狩猟、錠前作りと並ぶルイ16世の3大ホビーでございます。

国王としては凡庸ではあったけれど、教養は非常にあったのです。ちなみに愛読書は、オーストラリアを「発見」したイギリスのキャプテン・クックの航海記だそうです。

天文学の本なんかもよく読んでいたそうです。この部屋にも地球儀があるし、王太子の居室にもあります。

アントワネットも自身の図書室を持っていますが、よく見ると、ニセモノの本棚も多いです。(おいおい)扉になっていたり戸棚になっていたりして、本を仕舞うスペースはそう多くないようです。えらい差だ・・・。

この部屋に見られるように、白い壁に金のライン、というか装飾が入ったものを「ルイ16世様式」と呼ぶ事があります。

 

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ルイ16世のコモド(背の低い飾り棚)。

革命後散逸していましたが、近年になってオークションに出品されました。
ベルサイユ宮殿でも買い戻そうとしたけれどオークションの値がつりあがってしまって落札できず、結局13億円でフランスの実業家夫人が落札。

ここまでは「ああ、金持ちってすんごいなあ」というフツーの感想なのですが、この夫人がそのコモドをそっくりそのままベルサイユ宮殿に寄付してしまったというのが・・・フランス人は立派というか、世の中には途方もない金持ちもいるんだなぁとあっけにとられるというか。

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