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庭園~ヴィーナスの繁み(勝手に命名) Bosque de la Reine

「オリバわかるわね? ある身分の高いお坊さまがこれからここにいらっしゃるから そのかたにこのバラの花をおわたしして 『わたくしの気持ちはおわかりですね』っていえばいいのよ」―ジャンヌ

「ヴィーナスの繁み」というのは、「首飾り事件」の折、ラ・モット夫人(ベルばらだとジャンヌなの)が、ローアン大司教に偽アントワネットを引き合わせた場所なのです。

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どこにあるんだろう?と資料を見ても「ヴィーナスの繁み」がどこにあるかよく判らなかったので、勝手にプチ・トリアノン内の繁みを「ヴィーナスの繁み」と勝手に命名して悦に入っておりましたが(笑)、このたび重要な情報を自称?庭研究家のムラカミさまより頂きましたので、訂正ついでにページを独立させました。
わたしのへっぽこ説明よりも、ムラカミさまがお寄せくださった下記の項の方がはるかに判りやすいので(^^;)、詳しくはこちらをご参照くださいませ・・・。

以前より、庭マニアとしても、ここはチェックしておかねばと思い、旅行に出発する前から、資料等をチェックしていました。
私のチェックしていた庭の本では、「ヴィーナスの茂み」は、ルイ14世時代は迷路園になっていたので、「古い迷路のボスケ」と呼ばれ、その後、迷路のメンテナンスが悪くなって荒廃し、自然風の庭になり、「ヴィーナスの茂み」となり、1835年に「王妃の茂み」と呼ばれるようになった、等、記述されてました。

あと、『パリの断頭台』という本には
「(ロアンは)他の宮廷人同様に、王妃が暖かい夏の夜、その公園を散策するのが好きであり、庭園の小径や人目につかない四阿で恋人達と逢い引きをしているとの噂を聞き知っていた。王妃の茂み、として知られる彼女のお気に入りの場所の一つは、そこにヴィーナスの大理石像があることからヴィーナスの茂みとも呼ばれていた・・・」
とも書かれていました。(ヴィーナス像は現在もあるようだ)
なので、目指すは、「王妃の茂み」だろうと思い、庭見学に出発したのです。 買ったガイドブックをちらっと見ると「王妃の樹木庭園」というのがあったので、これであろうと思いました。
で、順番に庭に向かって左側から、各茂み(ボスケ)類をチェックし始めたのですが、この茂み類、ほとんど、鉄門が閉められていて、中に入れません。「開けろ!こら」ってかんじで、がちゃがちゃやったり、隙間はないものかとうろうろしてみたり・・・
まあ、彫刻や施設が古いものもあるので、保存のためにも、なのでしょうが。
あと、茂み、木の植え替えや、修復しているものもありました。

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「マロニエの茂み」とか、「王の庭」というのは鉄門もなく、入れましたが「王妃の茂み」は、わりと茂み類の中では、宮殿に近めに位置しています。
で、たいした彫像とかなさそうなのに(と勝手に判断。ヴィーナス像は中央にあるようだが)、ここも鉄門が閉まっていたので、中に入れず。
鉄門の間から写真撮影してみましたが、ただの森ってかんじのショットに・・・ちぇ
で、この唯一の宮殿おみやげグッズとして、ゲットできた宮殿公式庭ガイドブック、ちゃんと読んでみると「王妃の樹木庭園」についての説明に「1784年にこの樹木庭園において王妃の首飾り事件の第一幕が演じられた」とありました。
ので、公式認定? 「ヴィーナスの茂み」は、ここだと思われます 。

あとは、ジャンヌ姉さんたちの如く、こそこそしながら、鉄門を突破して、偲びこむだけですね。この辺は、ひとけが全然ないので、突破できれば、あとは、あのシーン再現をやりたい放題だと思われます。
もしかしたら、特別な時は、こういう茂み(ボスケ)類も見学させてくれるかもしれません。ガイドツアー付きとかで。でもそうすると、ゆっくり堪能できないのですよね。

(上記画像、引用文、および情報はムラカミさまご提供です^^ ありがとうございました!)

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