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コイン・メダル・古美術展示室 Cabinet des Médailles et Antiques

この展示室が入っている旧国立図書館(Bibliotheque Nationale)は、大革命以前は王家の図書館として使用されていた経歴があります。
主に、フランス革命期に亡命した貴族から没収したお宝を展示しているそうです(とガイドブックに書いてあった)。 ですので、当時でも十分アンティークだった古代ギリシャあたりのコインやお宝が多かったです。



博物館はそう広くない2フロアから成っていて、第1フロアは、古代の壺や彫像など、コインやメダル以外のお宝が展示されています。

小さな螺旋階段を上って第2フロアへゆくと、コインやメダルが展示されています。
コインの陳列棚には、きちんとルーペがついていて、心ゆくまでコインを眺めることができます。
わたしが行った時にはお客ゼロだったので見放題・・・でしたが、守備範囲外の時代のコインが多かったのでそんなに熱心に見ませんでした(うわー、チェック漏れがあったらどうしよう)。
コイン好きにはたまらないところだと思うので、愛好家の間では結構有名かもしれません(笑)

メダルというのは、おカネではなくて記念品のようなものだと思ってもらえれば判りやすいと思います。 ルイ14世所蔵のヴァチカンの歴代法王のメダルコレクションや、王家の人々の記念メダルなどなど。
下の写真のようなアントワネットのメダルもあるそうなのですが、見つかりませんでした。 絵葉書になっているので、あることは確実なのですが。 (しまい込んでいて公開していないだけなのかしらん。ぷんぷん!)

medal-marie.jpg

1801年製、真鍮に金メッキのメダル。
アントワネットの生没年月日が革命暦で書かれています。

下の写真は、おそらくルイ16世の父(王太子)が亡くなった際に作られたものでしょうか。彼の5人の息子が一緒に刻まれています。
左から、ブルゴーニュ公、アキテーヌ公、ベリー公、プロヴァンス伯、アルトア伯です。真ん中のベリー公が、後のルイ16世です。
ルイ16世は、男の子だけで言うと3人目の男の子。生まれながらの王位継承者ではなかったのですが、ふたりの兄が病死したため、王太子になりました。
彼は本来なら、ベリー公としてのほほんとした暮らしをしていたのかもしれませんが、運命のいたずらか、ついつい王様になってしまいました。 それはルイ16世にとって幸福だったのでしょうか、それとも・・・。

medal.jpg


住所■58, rue de Richelieu
最寄駅■Bourse

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