フランス語の呼称について
特別講師:まやこ様
フランス語(以後仏語)では、恋人に対する呼びかけが色々とあります。
以下の文法を念頭にお読みください。
文法上のおやくそく
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以上のことをふまえて、では、いってみましょう!
mon chéri / ma chérie | 【読み方】モン・シェリ/マ・シェリ//[cheri:愛しい、最愛の] 【意味】愛しい、最愛の人 |
mon amour | 【読み方】モナムール //[amour:愛] 【意味】妻・夫や恋人への呼びかけ |
mon cher / ma chére | 【読み方】モン・シェール/マ・シェール [cher:親しい人、大切な人] |
mon joli / ma jolie | 【読み方】モン・ジョリ/マ・ジョリ//[joli:英語の"pretty"] 親しみを込めた呼びかけ |
mon cœur | 【読み方】モン・クール [coeur:英語の"heart"] |
mon âme / ma chére âme | 【読み方】モナーム/マ・シェーラーム/[ame:英語の"soul"] ※男女共通の呼びかけ 【意味】我が愛しき人 |
ざっとこれだけ挙げてみましたが、映画等で日本語に訳されると、ほとんどが「ねえ、お前(またはあなた)」になってしまいます。
では、仏語の意味を汲んでもう少し詩的(、というかベルばら風)に和訳すると・・・
mon amour//----「我が愛しき人」 ma belle//------「我が麗しの女(ひと)」 mon coeur//-----「我が心の人」 |
というところでしょうか。
オスカルとアンドレはお互いに、"mon cheri"、"ma cherie"と呼び合っていたでしょうが、アンドレは長年、心の中ではオスカルを上の3つのいずれかで呼んでいたと私は信じています。
<おまけ>
仏語では主語の「俺(英語で言う"I")」「お前(英語で言う"you")」を表す代名詞はそれぞれ、"je"(ジュ)、"tu"(テュ)といいます。
"tu"は親しい人・・・親子、恋人同士、友人同士の間しか使われません。「"tu"を用いて話す/ 親しげな口をきく」という意味の動詞、"tutoyer"(テュトワイエ)もあります。
また、目上や未知の人に対しては"vous"(ヴゥ)を使います。
オスカルはアンドレには"tu"、アントワネットには"vous"を使い分けていたと思います。
呼びかけなど、単独で「俺」「お前」を示す代名詞は強勢形の"moi"(モワ)、"toi"(トワ)を使います。例えば、次の文章ではこのように使われます。
Je n'aime que toi.(お前しか愛していない)
<参考>
「クラウン仏和辞典 第3版」(三省堂)
「アンサンブル」(朝日出版社)
「アンジェリク」(講談社文庫)
お役立ちコラム(笑)
わたしのキャベツちゃん!?<ネタ提供:優さま> フランスでは、キャベツ(Chou)というのが、「愛らしいもの」、「かわいいもの」 の象徴だそうです。つまり、英語で言うHoneyにあたるんです。 |
<おちこぼれ受講生:えりりんの感想> 仏語の、呼称のバリエーションの多さにはただびっくり!「アムール」のお国柄?を感じます。(少なくとも、日本語にはこんなにヴァリエーションないぞ!) 私のイメージの中のキャラクター達が、ラテン系な顔立ちになってきたような気がします。 こんなん耳元で囁かれた日にゃあ、もうめろめろ(爆)かも。 アンドレが、呼称をさりげな~く変えちゃったりするんだぁ、と思うともうニヤニヤ・・・ そんでもって、オスカルは勝手にどきどきしちゃったりして・・・あ、鼻血が・・・ やっぱりわたし、落第でしょうか・・・(T_T |