えりりんのベルばらおたく日記

「フランス王家3人の貴婦人の物語展」に行ったなり。


10月14日(土) 晴


>>>>前置き
ポンパドウール夫人、マリー・アントワネット、ジョゼフィーヌ、この3者は、並べて書くのもナニかと思えるほど、共通項が少ないな、と思ったのが第一印象です。
生まれから言っても、ポンパドゥールは平民の娘、アントワネットはハプスブルグ家の皇女、そしてジョゼフィーヌは貴族の家柄ではあるけれど、マルティニック島で生まれ育ったクレオール。
共通項は、ある一時期、フランスのファーストレディになったこと、くらいしか思いつきません。
そもそも、この3人をわざわざ並べて「フランス王家3人の貴婦人」として展示するのに意味がどのくらいあるのか?
ちょっとわたしには理解しづらいものが・・・おおっと、いきなり後ろ向きになってどうする!
ま、三者三様、対照的ですので、彼女らにまつわるそれぞれの展示物を楽しむことにしました。



展示は、時代順にこの3人のパートに分かれていました。

ポンパドゥール夫人
平民の子として生まれながら王の愛人になり、政治に容喙するまでになった女性ですが、肖像画を見る限りでは清楚な印象です。
ルイ15世の最後の愛人となったデュ・バリー夫人も、知性の面ではポンパドゥールに及ばないでしょうが、これまた清楚で、可愛らしい印象です。これってルイ15世の好みなのかしらん。

ポンパドゥール夫人は、文化の保護者としての側面がうかがえるような展示が多かったです。
彼女とルイ15世が奨励したことから始まったセーブル焼、色が鮮やかで、絵がきめ細かいので、食べものを盛ったりするのがもったいないくらいです。

マリー・アントワネット
やっぱりというか、ココがいちばん混んでいました・・・
わたしの関心度もココが一番高いんですけど。そして、カラーで見るのが初めてだったり、全く知らなかったものが沢山ありました!
1788年、死の前年に書かれたルイ・ジョゼフ、そして1793年に描かれたものと思われるルイ・シャルルです。
特に後者は8歳の割に妙に老けている感じがしたのですが・・・やはり彼自身、過酷な運命を辿っているから、顔にもそういうものが出てしまうのでしょうか?
とにかく、ヴィジェ・ルブランが描いたような、愛らしい少年、というイメージからは遠くなっていました。
・・・なんとなく、この絵は国外に亡命した貴族が、想像で描かせたようなイメージすら感じます。

タンプル塔で家族に別れを告げるルイ16世の図なんてのも、ありました。
これも初めて見るもので、背景も細かく書かれていて、なかなかリアルでした。
うまくできすぎていて、「一部想像を交えて再現されています」みたいなノリでしたね。
「一部想像を交えて再現されています」といえば、アントワネットがコンシェルジュリを出るところの絵なんかもありまして、これも、だいぶ美化されているように思いました。
王政復古後に描かれたもの・作られたものは大抵美化されていますので(これが贖罪というものなんでしょうか)、そういう部分を考慮して展示を見ないと、ちょっと実像から遠くなっちゃうんじゃないかなー、ということをぼんやり考えました。。。

ふたつともカルナヴァレ美術館蔵とありましたが、ホントにこんなん飾ってたっけ??
あんなに通ったのに、見落としてるものがあったなんて考えたくない〜(T_T)
勝手な推測ですと、展示してないで所蔵しているんではないかとも思えるのですが、どうでしょ。そうでも思わないと諦めがつかない〜。

また、とつぜん気球のコーナーがあったのにはびっくりしました。フランス革命前夜、気球というものが実験として飛ばすようになり、貴族も気球に乗って興じたそうです。
気球をあしらった椅子やお皿など展示されていました。
でもお皿に「Adieu」と書いてあるのは、日本風にいうと縁起めちゃ悪です。
だって、「永遠にさようなら」だよ・・・。
そ、それだけ命がけだったってことなのかしらん。

後日、教えてもらったところによると、18世紀当時の "Adieu" は、永遠にさようなら、という意味では使われていなかったとか。ふつうに別れの挨拶だったのだそうです。
でも、これだと特にアニばらなんかお話にならないなあ・・・(^^;)

ジョゼフィーヌ
マルメゾンから借りてきた展示物がいっぱいあって、行ったことがないわたしは、これまた初めて見る物が多かったです。
ジョゼフィーヌのことは、恥ずかしながら池田理代子氏の「エロイカ」くらいでしか知らないのですが、人と薔薇が好きな気さくなマダムというイメージがあります。
展示も、ボタニカルアートがメインでしたかねー。
ナポレオンと結婚してしばらくは、浮気や浪費などでさんざっぱらだんな様を困らせたそうですが、なんだか憎めないんですよね(^^;)


さいごに

広く浅く、わかりやすく展示されていたので、初心者?にもまぁ、親しみやすい展示会であったと思います。わたしも新発見が何気にあって、思わぬ収穫でした。
でも!

模写多すぎ。

本などで本物を知っているだけに、模写の作品のショボショボ感がまるわかりで、興醒めしちゃうことがしばしば。わたしでもわかるくらい、ぜんぜん出来が違うんですもん。
模写でももうちょっと上手なのを借りてきてくれぃ・・・
そういえば、ベルサイユ宮殿の中に、マリア・テレジア夫妻と子供達を描いた有名な肖像画の複製が飾られていたのですが、あれも素人目にみてもちゃちな模写でした。
当時の人々って、模写に鈍感なんだろーか。というか頓着しないの?

それともうひとつ。展示の中には、プティ・パレ美術館蔵、というものが多くて、かーなーり、大ショック!でした。
まるでノーマークな美術館だったから・・・(--;)
うわー、こんなにオタク心をくすぐる物ばかり飾っているのだったら、行けばよかったよー(号泣)。
・・・さっそく、次回の渡仏時の目標に加わりました。予定は未定なんですけど。