えりりんのベルばらおたく日記

宝塚歌劇団宙組公演
「ベルサイユのばら2001 フェルゼンとマリー・アントワネット編」 観劇記


4月14日(土) 晴


今度も多少ネタバレがあるかもしれませんのでよろしゅう。

兵庫の宝塚大劇場まで、「ベルばら」を観に行ってしまいました。
ちょうど10年前にもあちらに「ベルばら」を観に行ったのですが(たしかベルばら再演、最後の公演「オスカル編」でした)、あのときの異様な盛り上がり様が忘れられなくて、いてもたってもいられなくなったのです・・・。
というのも、宝塚というところは駅を降りると「花のみち」という遊歩道がありまして、そこからまず圧倒されたからなのです。
ここを通って劇場まで行くわけですが、10年前は「ベルサイユのばら」と書かれた垂れ幕(?)が花のみちの両脇にずらーっと並んでおり、しかもスピーカからは宝塚の主題歌が流れ・・・ 東京ではちょっと考えられない光景で、
「やっぱり本場は違うのー」
とちょっと感動したのです。

ところが今回は、いたって静かでした。 垂れ幕も音楽もなし。 劇場の中は、もちろん人ごみでごった返していましたが・・・ちょっと拍子抜け。 トップスターのお披露目でもサヨナラでもない公演って、こんなものだったかしらん。


感想

さて、肝心の公演の感想を。
一言で言うと、散漫!
フェルゼンとアントワネット編なのに、的が絞りきれてない印象を持ちました。
ただ、 ベルばらの名場面をピックアップしてつなげただけ・・・いえ、全くつながってませんでした。ただの場面の羅列。
あらすじや状況をぜんぶ説明しないで、ある程度観客に想像させる余地を残す、というのも必要なんですが、今回は、あらすじを端折りすぎなので、ベルばらを知らない人はまず理解できなかっただろうなあ。あらすじを知っていてもぴんと来ませんでした。
リピーターが通ってくる宝塚だから、こんなことができるんだよね。はっきり言って観客をナメてます。
リピーターだけでなく、初心者も大事にしないと、マジでやばいです、宝塚。

オスカルとアンドレは、主役にほとんど絡んでこないので(オスカルとフェルゼンの場面なんて、フェルゼンに帰国を勧める一場面しかない!)、いっそのこと二人を出さないほうが、アントワネットとフェルゼンに比重をかけられるので芝居としては面白くなるし、一本筋が通ってすっきりすると思います。
ベルばらは、オスカルやアンドレだけが主役じゃないんだから。
そもそもアントワネットが主役、というか軸のお話だものね。
アントワネットとフェルゼンが出てこない「オスカル編」なんてのもおつくりになったあの巨匠なら、このくらいの冒険をしてみて欲しかったな。
上演当時、誰もが驚いた「フェルゼン編」なんてのもありましたが、あれの方がよっぽどバランス取れてました。
アントワネットとフェルゼンの出会い(オペラ座の仮面舞踏会ね)からやってくれたし。
そう、今回はこんなところも省かれていたのです!
あの寒い寒いオープニングの時間(今回はちょっとヘタッピな原作絵の看板と、三段ケーキのような飾り棚がくるくる回ってました・・・)を、仮面舞踏会に割けばいいのに、と何べん思ったことでしょう。
あと観たかったのはヴァレンヌ逃亡のシーン。あんないい場面はないでしょうに、なぜ出て来ないんだろう・・・。

それに2幕が開いてすぐ、アントワネットの決め台詞「マリー・アントワネットはフランスのじょおおおーうなのですから〜」が始まってしまう。
(アントワネットは王妃であって女王じゃないのよ〜ん、といいたいがこの決め台詞は好き^^)
まだそんなにお客も芝居に集中してない頃に(わたしだけ?)やられても、盛り上がるはず もありません。
アントワネット役の花總さん、いい役者なのに、拍手の少なさが気の毒だったくらい。
どんな名台詞も、そこに至る経緯があって初めて盛り上がるし、台詞も生きてくるのだなぁと改めて実感させら れました。

たまには良かったところも書かなくっちゃ。 (もう遅いかな)
うーん、フィナーレなんかは、いつもの「ばらのタンゴ」とか「ボレロ」で、これは楽しかった!
実はこのふたつ、好きなんですよ〜。フィナーレはレトロっぽいくらいのがよいのです。
あとは初舞台生のロケット、なんだかすごく頑張ってる!というのが伝わってきていつもじーんとしちゃうんです。
わたしが観たときは、アタマに差してる羽根を落としてしまった人がいて、他の人がさりげなく拾ったところまでは見たのですが、その後どうなったか見逃してしまいました。
じーん、ともしましたが、今回はその羽根のゆくえが気になって仕方がありませんでした・・・。


キャストについて

今回は残念ながら、メインキャストの中で印象的な人があまりいませんでした。スターを輝かせる台本でもなかったし。
他の作品で観たら、きっと違うんでしょうね。
あえて挙げるとすれば、アントワネットは別格で、オスカル役の水夏希さんでしょうか。
オープニングの第一印象は、あまりわたしのイメージに合わなかったのですが、のびのび、というか元気、とい うか、観ていて気持ちよかったです。
「シトワイヤン、行こー!」というところの絶叫、まるで殴りこみに行かんばかりの元気さ(アンドレが死んでから3分経ってないッスよ)が快感でしたねえ。・・・あらすじとは違った意味で、楽しかったです。



さいごに


何だかんだいって、致命的にひどいところはなかったけれど、印象に残りませんでした。
(これだけ書いておいて今更何を言うか、自分^^;)
やっぱり「ベルサイユのばら2001」の2001というのは、ただの上演年だったんですね。
この「2001」というタイトルに、21世紀の新しいベルばらをほのかに期待していたのに・・・。残念!

ところでこういう公演の感想って、直接宝塚歌劇団に送ることができるものなのでしょうか? やはり「歌劇」に投書するしかないのか(笑)。 ここ数年「歌劇」を買ってないのですが、あのコーナーに載るのはかなり狭き門だったと・・・。 公式サイトで受け付けてくれるかどうか調べましょうほどに。